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優性【ゆうせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

優性
ゆうせい
dominance
劣性に対する語で,一時は両者に対し顕性・潜性の試訳も用いられた。対立形質をもつ両親間の交配によって生じる雑種第1代 ( F1 ) に現れる形質を,他の形質に対して優性であるという。これを記号化する際は,優性形質を発現させる優性遺伝子をアルファベットの大文字で表わし,これに対立する劣性遺伝子を小文字で表わす。優性として現れる程度は形質ごとに異なり,その相違に応じて,完全優性,不完全優性,不規則優性,特定優性,偽優性などがある。一般に野生型は突然変異型に対して優性である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ゆう‐せい〔イウ‐〕【優性】
対立形質をもつ両親の交配により、雑種第一代に現れる形質。顕性。⇔劣性

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ゆうせい【優性 dominant】
高等生物の体細胞は二倍体で1対の相同な染色体をもつので,その表現型は相同染色体上の対立遺伝子群の相互作用によって決定される。今ある一つの形質(例えば花の色)を支配する対立遺伝子についてヘテロ(異型)な個体において,対立遺伝子のうちの一方の遺伝子によって支配される形質だけが発現するとき,その形質および遺伝子は他方のそれに対して優性であるという。またこのとき優性形質によって覆いかくされて現れない形質および遺伝子を劣性という。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ゆうせい【優性】
雑種第一代で、両親のもつ対立形質・遺伝子のうち、発現する方をいう。顕性。 ⇔ 劣性

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

優性
ゆうせい
dominant
生物の1組の対立形質について、ヘテロ(異型)の遺伝子型をもつ個体で、形質として現れる性質、またはその遺伝子を優性という。これに対して、形質としては現れない性質、またはその遺伝子を劣性という。この語は遺伝の法則の発見者メンデルが、エンドウの種子や莢(さや)の形、色など互いに異なる7組の対立形質のなかのいずれか1組の対立形質をもつ両親の交配実験で生じた雑種第一代で発現される形質を優性、隠されて発現されない形質を劣性と名づけたのが最初である。優性の形質は、劣性の形質よりもその生物にとって有利あるいは優れているとはいえない。優性の形質の現れ方に応じて完全優性、不完全優性、条件優性などがある。
 ヒトでは、手足の指の奇形が優性遺伝をする。手の親指以外の4指の第2節が短くなる定型的短指や、人差し指や足の中指の短指症なども優性形質として知られている。そのほか、強直性筋ジストロフィー(筋が最大収縮したあとで急速に弛緩(しかん)できなくなる。さらに知能低下などをおこす)や網膜芽細胞腫(しゅ)(3歳くらいまでの子供の網膜にできる腫瘍(しゅよう)。自然に治癒することもあるが、多くは白色瞳孔(どうこう)や斜視、視力不良などをおこし、失明することもある)、無眼球症、無紅彩病なども常染色体性の優性遺伝子によっておきる。[黒田行昭]
『駒井卓著『人類の遺伝学』(1966・培風館) ▽中野英一他著『公衆衛生学』(1990・理工学社) ▽井出利憲著『ヒト細胞の老化と不死化』(1994・羊土社) ▽黒田行昭編著『21世紀への遺伝学1 基礎遺伝学』(1995・裳華房) ▽五条堀孝著『人間は生命を創れるか――進化学のあゆみと未来』(1995・丸善)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ゆう‐せい イウ‥【優性】
〘名〙 メンデルの法則において、対立形質をもつ両親の交配によって生じた雑種 F1 に一方の形質が他方をおさえて発現すること。⇔劣性

出典:精選版 日本国語大辞典
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