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優曇華【ウドンゲ】

デジタル大辞泉

うどん‐げ【優曇華】
《〈udumbaraの音写「優曇波羅」の略。霊瑞、希有と訳す》

㋐インドの想像上の植物。三千年に一度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。
㋑きわめてまれなことのたとえ。
クサカゲロウ類が産みつけた卵。短い柄についているので、花の芯(しん)のように見え、1㋐になぞらえていう。吉兆とも凶兆ともいわれる。 夏》「―やしづかなる世は復(また)と来まじ/草田男
クワ科の常緑高木。葉は楕円形で先がとがる。花はイチジクと同じく、壺状の花托に包まれて、外からは見えない。果実は食用ヒマラヤ山麓・セイロン島などに産する。
バショウの花のこと。

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世界大百科事典 第2版

うどんげ【優曇華】
ウドゥンバラの花。〈優曇〉はサンスクリットのウドゥンバラudumbaraを音写した語〈優曇婆羅〉あるいは〈優曇鉢〉を省略したものである。ウドゥンバラは学名Ficus glomerata Roxb.といい,クワ科に属する植物でイチジクの1種であるが,花がくぼんだ花軸の中にあって,外からは見えない。このためインドの伝説では,3000年に1度しか花を開かない,あるいは,如来や転輪聖王(てんりんじようおう)が出現した時だけ花を開くといわれた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

優曇華
うどんげ

優曇はサンスクリット語ウドゥンバラuumbaraの音写で、樹木名。したがって優曇華はウドゥンバラの花の意であるが、一般には「優曇華の花」ともいう。

 仏典によれば、優曇華は3000年に一度開き、この花の開くとき転輪聖王(てんりんじょうおう)(正法(しょうぼう)によって世を治める理想の王)が世に現れるという。希有(けう)なできごとの例として、仏に出会うことのむずかしさの比喩(ひゆ)に用いられている。

[松田愼也]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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動植物名よみかた辞典 普及版

優曇華 (ウドンゲ)
植物。クワ科イチジク属でインド原産の木の一種

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優曇華 (ウドンゲ)
植物。芭蕉の花の別称,無花果の別称

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精選版 日本国語大辞典

うどん‐げ【優曇華】
① クワ科のイチジク属の一種。インド原産で、ヒマラヤ、インド、セイロン島などに分布。葉は長さ一〇~一八センチメートルの先がとがった楕円形。花は小形で壺状の花托に包まれ、外からは見えない。果実は長さ約三センチメートルの倒卵形で食用となり、葉は家畜の飼料となる。仏教では、花が人の目に触れないため、咲いたときを瑞兆とみ、経典には三千年に一度咲くと伝える。咲くときは転輪聖王(てんりんじょうおう)が出現するという花。霊瑞華。空起花。希有花。うどんげの花。うどんげばな。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「かの不死薬、うどんげに劣らざらん」 〔法華文句‐四上〕
② 仏にあいがたいことや、一般にきわめてまれなことのたとえに用いる。優曇波羅華(うどんはらげ)。うどんげばな。
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「たまたまあふこそうどんげなれ、まづまづささをまいれといふてな」
③ 昆虫のクサカゲロウが他の物に産みつけた卵の俗称。二センチメートルくらいの白い糸状をした柄の先に丸い卵をつけたものを、一箇所にかためて産みつけるので、花のように見える。草木の枝や葉などのほか、家の天井などにも見られ、吉凶の前兆とされる。うどんげのはな。《季・夏》
※火の島(1939)〈中村草田男〉「優曇華やしづかなる代は復(また)と来まじ」
④ (日本ではまれに花が咲くところからいう) 植物「ばしょう(芭蕉)」の異名。
※吾妻鏡‐貞応二年(1223)七月九日「優曇花開敷之由風聞。〈略〉芭蕉花歟之由申之」
⑤ 「いちじく(無花果)①」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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