@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

光背【こうはい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

光背
こうはい
後光 (ごこう) ,円光,輪光などともいう。身から発する光明を象徴化したもので,キリスト教美術光輪にあたる。頭部の光明を頭光 (ずこう) ,身体部のものを身光,両方の重なったものを挙身光 (きょしんこう,こしんこう) ,二重光背などという。おもに,木で造られ,板のままのもの,透かし彫文様のあるもの,鍍金漆箔押しのもの,彩色したものなどがある。光背の外側の部分を縁光といい,縁光内に表わされる意匠文様によって唐草光,飛天光,千仏光,火炎光などに分類される。また形のうえから蓮弁形挙身光,宝珠形頭光などの別がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こう‐はい〔クワウ‐〕【光背】
仏身から発する光明をかたどった、仏像背後にある飾り。頭部のものを頭光(ずこう)、身体部のものを身光(しんこう)といい、中国・日本ではこの二重円光式を主体とする。さらにその周縁に火焔(かえん)を付し、全体を蓮弁形にすることが多く、これらを併せて挙身(こしん)光という。御光(ごこう)。後光(ごこう)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こうはい【光背】
後光,御光ともいい,仏菩薩の放つ光明を象徴するもので,仏教彫刻や仏教絵画においては必ずこれが表現されるのはインド以来の伝統である。仏の光明は色光と心光とに分けられる。色光とは仏身より外に向かって発せられる光,つまり身光である。心光とは仏にそなわる智徳円満の光,すなわち智恵光である。仏は内に智徳が充満することによって,おのずから外に光輝があらわれると考えられた。仏像仏画に表現されるのは色身相としての光明である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

光背
こうはい

仏像の背後にあって、仏身から発する光明を表現したもの。後光(ごこう)、御光(ごこう)ともいう。仏の超人性を形容した三十二相のなかに、仏陀(ぶっだ)の額の中央にある白く細い巻き毛から光を発する白毫光(びゃくごうこう)と、仏体が金色でその光が周囲に満ち満ちていることが説かれている。この白毫光が頭光(ずこう)の、仏身金色の相が身光(しんこう)のもととなった。インドで仏像がつくられた早い時期には、無文の円板状か、その縁に円弧(光明の象徴)を連ねた簡単な頭光だけのものであったが、その後、全体が楕円(だえん)状の身光形のものも生まれ、表面に花や唐草(からくさ)を表した文様を付するようになった。中国に入ると、その形式や文様はさらに複雑になり、頭光・身光をあわせた二重円光背を中心に、その周囲に火焔(かえん)を表して、尖端(せんたん)のとがった宝珠(ほうしゅ)形の光背をつくりだし、また飛天(ひてん)・化仏(けぶつ)などを付した変化のある発達を遂げている。光背は儀軌(ぎき)(仏の供養などの修法(しゅほう)に関する規則)のうえからは荘厳(しょうごん)具ではないが、造像法のうえからは荘厳具に含めて考えられている。

 こうした光背はキリスト教美術でも行われており、「聖なる存在」の象徴として頭部に丸い輪または板状の光を付する。これはニンブスnimbusとよばれるが、キリストや聖母のようにとくに聖性を示すべき場合には、全身を包んだ楕円状の身光オーレオールaureoleが付加されることがある。

[佐藤昭夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こう‐はい クヮウ‥【光背】
〘名〙 仏の超人性を形容して、仏身が光明に輝くのを、仏像の背後の光明としてあらわしたもの。仏教諸尊像にひろく用いられる。頭光(ずこう)と身光(しんこう)にわかれる。身光は頭光と合わせて二重円光を形成し、全体を蓮弁形とするのが例で、その形状によって、舟形光背(舟御光)、飛天光、線光、傘御光、忿怒尊の火焔光などがある。後光。御光。
※随筆・筱舎漫筆(1841頃か)一五「止利仏師の作れるよし、其光背に記したれば、此仏像も同人の作ならんか」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

光背」の用語解説はコトバンクが提供しています。

光背の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation