●克己【コッキ】
デジタル大辞泉
こっ‐き〔コク‐〕【克己】
[名](スル)自分の感情・欲望・邪念などにうちかつこと。「克己 して学問に励む」「克己 心」
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
こっき【克己 kè jǐ】
儒教の修養法。《論語》顔淵篇に〈子(し)曰(いわく),克己復礼を仁となす〉とあるのにもとづく。〈克己復礼〉は古い訓では,わが身をつつしんで礼をふみ行う,と訓(よ)むが,南宋の朱熹(しゆき)は,〈己〉を私欲(エゴイズム)とし〈礼〉を天理(本来的に人に備わる道徳性)が美的に分節されたものとし,私欲を克服して天理に復帰すること,と解釈する。このような禁欲主義は,清の学者や荻生徂徠などから批判された。【三浦 国雄】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
こっ‐き コク‥【克己】
〘名〙 おのれに克(か)つこと。自分の欲望や邪念にうちかつこと。
※明六雑誌‐一六号(1874)人間公共の説〈杉亨二〉「恩あれば之に報し克己して人の人と相ひ親むは其性情なり」 〔論語‐顔淵〕
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「克己」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●克己の関連情報