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免訴【めんそ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

免訴
めんそ
被告事件が実体的訴訟条件を欠くため有罪無罪の実体審理を尽すことなく,審理を途中で打切って行われる裁判。 (1) 確定判決を経たとき,(2) 犯罪後の法令によってが廃止されたとき,(3) 大赦があったとき,(4) 時効が完成したときの各事由がある場合には,判決によって免が言い渡される (刑事訴訟法 337) 。免訴の裁判の性質については,実体裁判説,形式裁判説など学説が対立しているが,いずれの立場においても免訴判決にも既判力を認めるのが,一般的である。なお,1972年 12月 20日最高裁判所大法廷は高田事件について,公判が迅速な裁判の保障に反する場合には免訴判決によってこれを打切るべきであるを判示して注目された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

免訴
有罪か無罪かを判断せずに、刑事裁判の手続きを打ち切る判決。刑事訴訟法337条に定められている。(1)すでに時効が成立している(2)犯罪後に刑が廃止された(3)大赦(恩赦一種)があった場合などに、判決で免訴を言い渡さなければならない。最高裁によると、昨年までの20年間に全国の裁判所での免訴判決は19件あった。
(2013-02-20 朝日新聞 夕刊 1社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

めん‐そ【免訴】
刑事事件被告人に対して、有罪か無罪かの判断をせずに訴訟を打ち切る判決。すでに確定判決を経たとき、刑が廃止されたとき、大赦があったとき、時効が完成したときに言い渡される。

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

めんそ【免訴】
刑事訴訟において,一定の事由があることを理由として言い渡される形式判決。理由とされる事由を免訴事由という。免訴事由の第1は,確定判決を経たことである。これは,同一の公訴事実につき有罪もしくは無罪の判決,または免訴の判決が確定している場合をいい,一事不再理の効力が認められる場合である。第2は,犯罪後の法令により刑が廃止されたことである。犯罪行為が終了した後,当該行為に適用されるはずの罰条が,法令の改廃により,廃止または失効した場合をいう。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

めんそ【免訴】
スル
刑事訴訟において、裁判所が有罪・無罪を判断することなく訴訟を打ち切る判決。確定判決を経ている時、刑が廃止された時、大赦があった時、時効が完成した時に行われる。 → 公訴棄却

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

免訴
めんそ
刑事訴訟法上、未確定の具体的刑罰権の存否の確定化を妨げる事由があるときに言い渡す判決をいう。フランス法から日本の治罪法(明治13年太政官(だじょうかん)布告第37号)に導入され、以後、免訴事由に変動はあるが、一貫して認められてきている。ただ予審免訴は予審の廃止とともに姿を消し、現在は、(1)事件についてすでに確定判決を経たとき、(2)犯罪後の法令により刑が廃止されたとき、(3)大赦があったとき、(4)公訴時効が完成したときに、免訴の判決が言い渡される(刑事訴訟法337条)。免訴の判決の本質が実体裁判(起訴の理由について有罪か無罪かの判断をする裁判)なのか形式裁判(公訴棄却など手続上の理由から訴訟を打ち切る裁判)なのかについては学説上争いがあるが、形式裁判説が通説とされている。判例も、大赦があったときは、裁判所は単に免訴の判決をすべく、公訴事実の存否または犯罪の成否などについて実体上の審判を行うことはできず、また、大赦を理由とする免訴の判決に対して当事者は無罪を主張して上訴することはできないとしている(昭和23年5月26日最高裁判所大法廷判決)。しかし、免訴の判決は、有罪の判決、無罪の判決と同様に、既判力(前訴判決の後訴に対する訴訟法上の効力をいい、主として一事不再理の効力)を生じるとされている。なお、判例は、いわゆる高田事件(1952年に起き、審理途中で15年余の中断があった事件)で、迅速な裁判の保障条項に反する事態が生じた場合に、憲法第37条1項により、判決で免訴を言い渡している(昭和47年12月20日最高裁判所大法廷判決)。[内田一郎・田口守一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

めん‐そ【免訴】
〘名〙 刑事裁判で、起訴された事件につき、一定の事由がある場合に、有罪・無罪の判断をしないで訴訟を打ち切る裁判。確定判決を経たとき、犯罪後の法令により刑が廃止されたとき、大赦があったとき、公訴の時効が完成したときに判決で言い渡される。〔仏和法律字彙(1886)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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