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免責証券【めんせきしょうけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

免責証券
めんせきしょうけん
Legitimationspapier
債務者がその証券所持人弁済することにより,その所持人が正当な権利者であると否とを問わず,悪意または重大な過失のないかぎり,弁済としての効力を生じ,債務者が免責される証券。たとえば荷物預り証,下足札のようなもので,これらは債務者が同じ内容をもつ多数の債務を負い,そのために債権者の識別が困難である場合に利用される。しかし,免責証券は権利を表章せず,証券所持人に対して債務者は必ずしも弁済をなす債務を負担していない。また免責証券の所持人はその証券を所持することにより履行を受ける権利を有しているわけではなく履行を受ける資格を有しているにすぎないために,これを資格証券ともいう。これに対し有価証券は,権利を表章している証券で債務者はその所持人に対して弁済をなす義務を負う。このようにして免責証券は有価証券と異なるものであるが,実際上有価証券は免責証券でもある。有価証券でない単なる免責証券は,法律上,証券所持人が権利者と推定されることはなく,証券による権利の譲渡も認められない。このため,債務者は疑わしいときには免責証券所持人に権利者であることの立証を求めることができる反面,権利者は,証券を所持しなくても他の方法で権利者たることを証明すれば権利の行使は可能である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

めんせき‐しょうけん【免責証券】
債務者が証券の所持人に弁済すれば、その所持人が正当な権利者でない場合でも、債務者に悪意や重大な過失がないかぎり債務を免れる証券。銀行預金証書・積荷受取証など。資格証券。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

めんせきしょうけん【免責証券】
携帯品預り札,鉄道の手荷物引換証,クリーニング預り証,預金証書,キャッシュカードなどのように,債務者が,悪意・重過失なくその所持人(またはそれとともにあらかじめ届け出た印影と一致する印章の所持人)に弁済すれば,たとえ所持人がの権利者でなくても,有効な弁済と認められ,債務者は免責されるという効力をもつ証券のこと。同一内容の契約が集団的に結ばれるため,債務者が権利者を識別することが困難な場合に,債務の履行を迅速・円滑に行うために発行される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

めんせきしょうけん【免責証券】
債務者が証券の所持人に弁済をすれば、その所持人が正当な権利者でない場合でも、債務者は悪意または重大な過失によらないかぎり債務を免れる証券。鉄道手荷物引換券・銀行預金証書など。資格証券。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

免責証券
めんせきしょうけん
債務者が証券の所持人に弁済すれば、たとえ所持人が正当な権利者でない場合でも、債務者に悪意・重過失がない限り、債務を免れる証券。たとえば、下足札(ふだ)、クロークの預り証、銀行の預金証書、積荷受取証などがこれに属する。もともと債務者は真の権利者以外の者に弁済してもその債務を免れることはできず、正当な権利者からの請求があれば二重払いをしなければならないのが原則であるが、債務者が多数の同種の債務を負い、そのために債権者の識別が困難であるような場合に、前述の原則に対する例外として認められた制度である。免責証券は権利を表章するものではないから、その所持人は証券を所持することによって履行を受ける権利を有しているわけではなく、ただ履行を受ける資格を有しているにすぎないので、これを資格証券ともいう。その点で、権利を表章する証券である有価証券とは異なる。したがって、免責証券の譲渡ということは考えられないし、証券を所持しているからといって、当然に弁済を請求できるわけでもない。しかし、実際上多くの有価証券は同時に免責証券でもある。[戸田修三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

めんせき‐しょうけん【免責証券】
〘名〙 債務者が、証券の所持人に弁済すれば、たとえ所持人が無権利者であっても、悪意または重大な過失がない限り、債務をまぬがれる効力をもつ証券。下足札、鉄道手荷物引換証、銀行預金証書など。〔現代大辞典(1922)〕

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