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児童養護施設【じどうようごしせつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

児童養護施設
じどうようごしせつ
保護者のない子供,虐待されている子供などを養護し,自立の援助などを行なう児童福祉施設児童福祉法41)。かつては孤児院と呼ばれたが,1947年児童福祉法の制定により養護施設の名で整備され,1997年同法改正により現名称に改称した。児童相談所所長の報告,家庭裁判所からの送致により,都道府県知事入所の措置をとる。近年では,特に児童虐待を理由とする入所が多い。子供に安定した生活環境を提供するとともに,児童指導員,保育士などの職員が基本的生活習慣の確立や自立支援のための生活指導などを行ない,退所者の相談を受け援助も行なう。できるかぎり家庭的な養育環境を与えるため,施設の小規模化が推進されている。児童福祉法では満 18歳までを児童とするため,満 18歳に達した者は退所しなければならないが,必要があれば満 20歳まで在所期間を延長できる。2013年現在,全国の施設数は595,在所人数は 2万8831。(→児童福祉

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

児童養護施設
児童福祉法に定められた児童福祉施設の1つ。保護者がいない、虐待されているなど、家庭における養育が困難で保護を必要としている子供を入所させて養育する。1998年の同法改正で、養護施設から児童養護施設と改称され、単に養護するだけでなく、退所後の支援を行い、児童の自立を支援することが機能として付け加えられた。施設形態には大舎制、中舎制、小舎制、グループホームなどの形態があるが、より一般家庭の暮らしに近いグループホームの拡充が求められている。99年度から、被虐待児が10人以上いる施設には心理担当職員が配置される予算が付くようになったが、予算額の限界から多くが非常勤である。98年の児童福祉最低基準の改正で、施設長の懲戒権の乱用禁止が規定され、体罰などを禁止した。近年は、トワイライトステイ(夜間預かり)を始めとする通所事業の実施など、地域住民の子育て支援機能を担う施設もあり、新しい役割として期待されている。
(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

朝日新聞掲載「キーワード」

児童養護施設
虐待や死別、貧困などで親が育てられない原則18歳未満の子どもを保護・養育する施設。厚生労働省調査によると、2016年10月時点で全国603施設に2万7288人が入所する。近年は虐待を理由とするケースが増え、同省の別の調査では入所の半数近くに上った。
(2018-02-12 朝日新聞 朝刊 岐阜全県・1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

児童養護施設
虐待や死別、貧困などで保護者が育てられない18歳未満の子ども(原則)が暮らす。2017年3月末現在、全国615カ所に約2万6千人いる。施設を出るなどした若者たちを支援する自立援助ホームは全国に143カ所(2月1日現在)。国は19年度までに190カ所に増やす目標を掲げる。
(2018-03-28 朝日新聞 夕刊 1社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

じどうようご‐しせつ〔ジドウヤウゴ‐〕【児童養護施設】
児童福祉法に基づく児童福祉施設の一。乳児を除く保護者のいない児童や虐待されている児童などを入所させて養護し、あわせてその自立を支援することを目的とする施設。虚弱児施設も含まれる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

じどうようごしせつ【児童養護施設】
保護者のない児童、虐待されている児童などを入所させて養護し、自立を支援する児童福祉施設。1997年(平成9)児童福祉法の改正により、養護施設を改称。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

児童養護施設
じどうようごしせつ
児童福祉法(昭和22年法律第164号)の規定に基づいて設立された児童福祉施設の一つ。同法第41条では「保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とする」と規定されている。
 1947年(昭和22)の児童福祉法制定時は養護施設とよばれていたが、1997年(平成9)の児童福祉法第五〇次改正により児童養護施設に改称され、あわせて虚弱児施設が児童養護施設に統合された。児童養護施設は、歴史的には「孤児院」とよばれることが多かったが、いまは下記にあるとおり虐待を理由に入所するケースが多い。
 被虐待児の増加により、児童養護施設の役割が、できるだけ家庭に近い雰囲気のなかで、児童の社会的自立能力を育むことや、社会生活を送るうえでのアフター・ケアなどによる自立支援が強調されるところとなった。また、乳幼児に対する養護の連続性の観点から児童養護施設でも乳児を受け入れることができるようになっている。2016年(平成28)10月時点の全国の児童養護施設数は603か所、入所定員は3万2613人、在籍人員は2万7288人となっており、在籍率は83.7%である。
 児童養護施設に関しては、数年ごとに厚生労働省による「児童養護施設入所児童等調査」が実施されてきた。2013年の調査の結果によると、おもな入所理由は、(1)父母の虐待・酷使 18.1%、(2)父母の放任・怠惰 14.7%、(3)父母の精神疾患 12.3%、となっており、虐待を理由にした入所が多い。しかし、家族との交流については帰省や面会を通じて行われており、交流がない児童は18%にすぎない。また、アフター・ケアにかかわったものとしては、中学3年生の85%が高等学校(各種学校)への進学を、高校3・4年生の26%が大学(短大)への進学をそれぞれ希望している。
 児童養護施設は、「ケアの小規模化」の観点から「地域小規模児童養護施設」が推進されている。地域小規模児童養護施設とは、家庭的環境のもとで養育することが適切な児童を対象に、本体施設の支援のもと、地域社会の民間住宅を活用して、近隣住民との適切な関係を保持しつつ、家庭的な環境のなかで養護を実施することにより、入所している児童の社会的自立を促進するものである。2016年10月の時点で354か所ある。また、本体施設においても同様の観点から「小規模グループケア」が進められており、1305か所ある(2016)。さらに、現代の子育て困難な状況にこたえるために、地域の児童を、親が病気であるなどの理由により一時的に預かる子育て短期支援事業(ショートステイ、トワイライトステイ)も実施しているところがある。[中村強士]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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