●全盛【ゼンセイ】
デジタル大辞泉
ぜん‐せい【全盛】
1 人気や勢力などが最も盛んな状態にあること。「全盛 を誇る」「全盛 時代」
2 遊女などに客が多くついて繁盛すること。
「姉なる人が―の余波(なごり)」〈一葉・たけくらべ〉
3 はぶりのよいこと。また、そのように振る舞うこと。
「男振り見よげに我が女の手前の―こそ愚かなれ」〈浮・一代女・四〉
2 遊女などに客が多くついて繁盛すること。
「姉なる人が―の余波(なごり)」〈一葉・たけくらべ〉
3 はぶりのよいこと。また、そのように振る舞うこと。
「男振り見よげに我が女の手前の―こそ愚かなれ」〈浮・一代女・四〉
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ぜん‐せい【全盛】
〘名〙
① この上なく盛んなこと。栄華をきわめること。
※建武式目(1336)前文「先逐二武家全盛之跡一、尤可レ被レ施二善政一哉」
※浮世草子・好色万金丹(1694)五「仏の御国喜見城の全盛(ゼンセイ)も爰には勝らじ」 〔五代史‐郭崇韜伝〕
② 遊女などに他をしのぐほど客が多くついてはやること。遊女の売れっ子。人気のある俳優にもいう。
※評判記・難野郎古たたみ(1666頃)吉田玉之丞「いせのようたにて、きょねん中々ぜんせい」
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「我が身はいにしへ陸奥(みちのく)とて全盛(ゼンセイ)をやりし太夫職」
③ (━する) はぶりのよいこと。豪奢。また、そのようにふるまうこと。みせびらかし。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「かの島原の御ぜんせい、昔になるやそなたぞと」
④ 傲慢な態度。
※洒落本・其あんか(1786)其いほり「をかばしょのきゃくはいやだとのぜんせい」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「全盛」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●全盛の関連情報