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全頭類【ぜんとうるい】

世界大百科事典 第2版

ぜんとうるい【全頭類】
軟骨魚綱全亜綱Holocephaliに属する魚類総称。ふつうはギンザメ類と総称される。全世界に3科6属25種が分布する。日本近海にはギンザメ目ギンザメ科(ギンザメ,シロブチギンザメ,ジョルダンギンザメ,ココノホシギンザメ,ニジギンザメ,アカギンザメ,ギンザメダマシ)およびテングギンザメ目テングギンザメ科(アズマギンザメ,テングギンザメ)の計9種が分布する。体がやや長く,尾部が糸状に延長し,成魚では皮膚が滑らかで,上あごは頭蓋骨の腹面と接合した全接型で,歯が癒合して歯板を形成し,外鰓孔(がいさいこう)は1対しかなく,第1背鰭棘(はいききよく)を自由に倒せる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

全頭類
ぜんとうるい
[学] Holocephali

サメ・エイ類を含む板鰓(ばんさい)亜綱Elasmobranchiiとともに軟骨魚綱を構成する魚類の総称。軟骨魚類のなかでは特異な小さい一群で、ギンザメ目のみを含む。鰓列は共通の1鰓孔によって開き、サメ・エイ類のように複数に分かれて体表に開かない。第1背びれは高くて前端に強い棘(とげ)がある。第2背びれは低くて基底が長い。脊椎(せきつい)骨の発達が悪く、脊索は終生円筒形でくびれることはない。上あごは頭蓋骨(とうがいこつ)と癒合する全接型。呼吸孔はない。雄は腹びれに交尾器があり、腹びれの前方にそれぞれ1個と前額部に1個、小棘(しょうきょく)が一面に生えた軟骨の突起を備え、交尾のときに雌を固定するのに使用する。卵生である。この類はサメ・エイ類と近縁であるが、原始的な化石種の板皮(ばんぴ)類と共通の祖先から分かれたとされている。この類には日本近海にも分布する、吻(ふん)が丸くて交尾器が二叉(にさ)または三叉したギンザメ科と、吻が長く突出し交尾器が分叉していないテングギンザメ科、そして南米やオーストラリア近海など南半球に分布し、吻が長くて鉤(かぎ)状に曲がったゾウギンザメ科を含んでいる。世界に33種現存している。

[尼岡邦夫 2015年9月15日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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