●八ツ橋【やつはし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
八ツ橋
やつはし
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉プラス
八ツ橋
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
八ツ橋
やつはし
八ツ橋煎餅(せんべい)の略。京都名物で干菓子の一種。八橋流箏曲(そうきょく)の始祖で「六段の調(しらべ)」などの段物を制定した八橋検校(けんぎょう)にちなんでつくられた菓子といわれる。八橋は1685年(貞享2)に亡くなったが、平素節倹を旨とし、流しにざるを受けて流れ米を集め、これを粉にひいて飴(あめ)を加え、堅焼きの煎餅をつくって茶の子に供した。八橋の死後、検校の徳をしのび、弟子たちはこの煎餅を琴の形につくったというが、数年後の元禄(げんろく)年間(1688~1704)には大流行し、その名も「八ツ橋」とつけられた。米粉をこねて蒸し、砂糖、蜂蜜(はちみつ)、肉桂(にっけい)粉、ケシ粒を加えて十分に練り、薄くのして短冊形に切り、鉄板で焼く。琴の形となるよう鉄の丸棒で反りをつける。肉桂の香り高く、歯当りは堅く、煎餅の割れ目に光沢のあるのが特徴である。焼き上げる前の生(なま)種は求肥(ぎゅうひ)餅のようで、これを生八ツ橋というが、生八ツ橋の場合はケシ粒を加えず、肉桂粉は肉桂のエキスにかえて使用する。また生八ツ橋で小豆(あずき)の粒餡をくるんだ生菓子もある。
[沢 史生]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
事典 日本の地域ブランド・名産品
八ツ橋[菓子]
やつはし
京都市で製造されている。京都を代表する菓子。箏曲八橋流の創始者・八橋検校に由来する。江戸時代の元禄年間(1688年〜1704年)に流行したという。米粉をこねて蒸し、砂糖・肉桂などを加えて練る。その後、薄くして短冊形に切って鉄板で焼いてつくられる。琴のかたちになるよう反りをつける。肉桂の香りとそのかたさが特徴。その後、餅のような生八ツ橋がつくられるようになった。現在では、多種多様な味の八ツ橋がある。
出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「八ツ橋」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●八ツ橋の関連情報