@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

八代海【やつしろかい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

八代海
やつしろかい
別称不知火 (しらぬい) 海。熊本県南西部宇土半島天草諸島,鹿児島県北西部,長島などに囲まれた海。東西6~16km,南北約 70km。北部は宇土半島南端の断層崖東部八代平野で,干潟発達が顕著である。南部は芦北地方のリアス海岸上島から長島にかけての多島海が発達。水深は北部の湾奥部が浅く,中央部で 40~50m。ノリ養殖やエビ,イカ,ボラなどの沿岸漁業が行われていたが,南部の海域でとれた魚介類を多く食べた者が神経系統をおかされる水俣病が発生して沿岸漁業は大打撃を受けた。毎年旧暦8月1日前後によく現れる不知火は有名。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

やつしろ‐かい【八代海】
熊本県南西部の内海。九州本土と宇土半島天草諸島に囲まれる。古くから不知火(しらぬい)の出現することで知られる。不知火海

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

やつしろかい【八代海】
熊本県南西部,九州本土と天草上島東岸,鹿児島県長島などに囲まれた内湾。旧暦8月1日前後に見られる〈不知火(しらぬい)〉から不知火海ともいう。東西約6~16km,南北約70kmの矩形状で,とくに西部に御所浦島獅子島など多数の島嶼(とうしよ)や岩礁が散在する。海底はほぼ平たんな海盆形態を示し,水深は北部で2~10m,中南部では40~70mに達する。南西端の黒ノ瀬戸で外洋に通じ,潮流は時速6ノットに及ぶところもある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

やつしろかい【八代海】
熊本県南西岸と天草諸島・長島の間にある内海。東岸に八代・水俣などの工業都市が発達。不知火しらぬいの名所。不知火海。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

八代海
やつしろかい
熊本県中部から熊本県南西部にかけての内海。不知火海(しらぬいかい)ともいう。東西約10キロメートル、南北約75キロメートル。宇土(うと)半島、宇城(うき)市、八代郡氷川(ひかわ)町、八代市、葦北(あしきた)郡芦北町、津奈木(つなぎ)町、水俣(みなまた)市、鹿児島県出水(いずみ)市、阿久根(あくね)市、長島、天草下(あまくさしも)島、天草上(かみ)島、大矢野島に囲まれ、水域面積約1200平方キロメートル。浅海でより内湾性の強い北半水域と、海深の増大に伴って外洋性を増す南半水域とに分けられ、底質、漁相だけでなく海岸線の形状に至るまで際だった対照をなしている。大野川、氷(ひ)川、球磨(くま)川ほか多くの河川の流入する北半水域では、多量の土砂、栄養塩類の供給が、干潟の発達した多種多様な魚族の産卵、稚魚育成にかなった浅海域を形成しているほか、アサリ、エビ、ノリの好漁場もつくりだしている。また東縁の海岸線は干潟の干拓によって、直線的な人工海岸に変化している。これに対し、南半水域では流入河川も少なく、底質も砂礫(されき)にかわるとともに海深もほとんど20メートルを超えるので、タイ、タチウオ、ハモ、イカなどの魚族が中心となっている。漁法も北半水域の刺網から延縄(はえなわ)、一本釣り、船引網などに変化している。海岸線は九州山地南部ならびに宇土・天草低山地の没入によって生じたリアス式海岸のため、入り江に富み、風光明媚(めいび)な景観を呈している。また海深に恵まれた入り江は、養殖漁業の拠点となっている所が多く、タイ、ハマチ、真珠貝などの養殖池や筏(いかだ)が随所に見受けられる。なお沿岸の工業化に伴い、環境汚染が生じ、とくにチッソ水俣工場の排水により、1953年(昭和28)ころより水俣病が発生、巨大公害事件として全国的に注目された。
 旧暦8月1日前後に出現する不知火は有名で、漁火の異状屈折現象によるものとされ、『日本書紀』景行(けいこう)紀にもみえる。[山口守人]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

やつしろ‐かい【八代海】
熊本県西部、宇土半島・天草諸島に囲まれる内海。北東部に干潟が発達し、干拓地が造成され、南部は水俣病の発生により注目された。ノリ・カキ・真珠貝などの養殖が盛ん。陰暦八月一日前後に出現する不知火(しらぬい)で有名。八代湾。不知火海。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

八代海」の用語解説はコトバンクが提供しています。

八代海の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation