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八紘一宇【はっこういちう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

八紘一宇
はっこういちう
「世界を一つの家にする」を味するスローガン。第2次世界大戦中に日本の中国,東南アジアへの侵略を正当化するためのスローガンとして用いられた。『日本書紀』のなかにみえる大和橿原に都を定めたときの神武天皇の詔勅に「兼六合以開都,八紘而為宇」 (六合〈くにのうち〉を兼ねてもって都を開き,八あめのした〉をおおいて宇〈いえ〉となす) とあることを根拠に,田中智学が日本的な世界統一の原理として 1903年に造語したもの。 40年第2次近衛文麿内閣が「基本国策要綱」で東亜新秩序の建設を掲げるにあたり,「皇国国是は八紘一宇とする肇国の大精神に基づく」と述べ,以後東亜新秩序の思想的根拠として広く唱えられた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

はっこう‐いちう〔ハツクワウ‐〕【八×紘一宇】
《神武紀の「八紘をおほひて宇(いへ)とせむ」から》全世界を一つの家にすること。第二次大戦期、日本が海外侵略を正当化する標語として用いた。

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世界大百科事典 第2版

はっこういちう【八紘一宇】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

八紘一宇
はっこういちう

神武(じんむ)天皇が大和(やまと)橿原(かしはら)に都を定めたときの神勅に「六合(くにのうち)を兼ねてもって都を開き、八紘(あめのした)をおおいて宇(いえ)と為(せ)んこと、またよからずや」(日本書紀)とある。ここにあるのは「八紘為宇」という文字であるが、1940年(昭和15)8月、第二次近衛(このえ)内閣が基本国策要綱で大東亜新秩序の建設をうたった際、「皇国の国是は八紘を一宇とする肇国(ちょうこく)の大精神に基」づくと述べた。これが「八紘一宇」という文字が公式に使われた最初である。爾来(じらい)、教学刷新評議会で「国体観念をあきらかにする教育」を論ずるなかなどで頻繁に使用された。国柱会(こくちゅうかい)の田中智学(ちがく)もしばしばこの文字を使った。すべて「大東亜共栄圏の建設、ひいては世界万国を日本天皇の御稜威(みいづ)の下に統合し、おのおのの国をしてそのところを得しめようとする理想」の表明であったとされるが、太平洋戦争における日本の敗戦によって、万事休した。

[古川哲史]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

はっこう‐いちう ハックヮウ‥【八紘一宇】
〘名〙 (「宇」は家のこと) 地の果てまでを一つの家のように統一して支配すること。「日本書紀‐神武即位前己未年三月」の「兼六合以開都、掩八紘而為宇」に基づくもので、元来は国の内を一つにする意であったが、太平洋戦争期、海外進出の口実ともなった。
※日本国体の研究(1922)〈田中智学〉二「神武天皇の世界統一は『八紘(クヮウ)一宇(ウ)』といふことと『六合一都』といふことで言ひ現はされた、但に天皇の宣言中にある命題だ」

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四字熟語を知る辞典

八紘一宇
地の果てまでを一つの家のようにするということ。世界を一つの家にするという意。

[使用例] 聖戦意義や東亜民族の解放や八紘一宇や、ありとあらゆる戦時教育をあたえられ[石川達三*風にそよぐ|1949~51]

[解説] 太平洋戦争期、日本が国家の理念として打ち出し、軍国主義のスローガンとなり、海外進出の口実ともなったもの。「八紘」は四方四隅の意味で、天下、地の果てのこと。「宇」は家で、「一宇」は一家、一家族という意味になります。

出典:四字熟語を知る辞典
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