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公益【こうえき】

世界大百科事典 第2版

こうえき【公益 public interest】
公共の利益を縮約した言葉。ある社会を構成する個人や集団の私的利に対して,その社会の全構成員にかかわる共通の利益を指す。現実政治において頻繁に使用される概念であるが,その具体的内容は必ずしも明確ではない。たとえば,政府はその政策を正当化する基準として,公益を多用するが,それが具体的に何であるかについては,単にその自明性を強調するにとどまることが多い。またある人々は,あらゆる私益から独立した客観的な公益の存在を主張するが,それを経験的に確認することは不可能であり,結局各個人の主観的価値が公益の具体的内容に投影されることは避け難い。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

公益
こうえき
public interest

公益は文字どおり公共の利益、つまり社会一般の利益を表し、公共の福祉と似た概念であるが、その内容を確定することはむずかしい。というのは、公益が引き合いに出されるのは、これに反すると思われるような事態に対して抗議し、それを批判するために用いられることが多いので、批判しようとする事柄いかんによって、公益の内容の強調点はおのずから異なるであろうし、また公益を判定または主張するものがだれかによっても、見方が異なってくるからである。ある公共政策を擁護ないし優先させるためや、個人の権利の行使を制限しようとする場合に、公益がその理由として強調される。したがって公益は、正当な用いられ方ばかりでなく、権力の自己主張や自由の抑圧のためにも用いられる。公益を合理的で有効な概念たらしめるためには、社会における自由で理性的な討論や判例の積み重ねがたいせつであろう。

[飯坂良明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

く‐やく【公益】
〘名〙 (「く」「やく」はそれぞれ「公」「益」の呉音) =こうえき(公益)〔色葉字類抄(1177‐81)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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こう‐えき【公益】
〘名〙
① 朝廷、政府など国家の統治者にとっての利益。
※御堂関白記‐寛弘二年(1005)一二月二一日「有公益免者」
② 社会一般の利益。多くの人々にもたらされる利益。公共の利益。⇔私益
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「格伯田(コブデン)この法の公益ならざることを熟知し」

出典:精選版 日本国語大辞典
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デジタル大辞泉

こう‐えき【公益】
社会一般の利益。公共の利益。「公益を優先する」⇔私益

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

公益
こうえき
公益と私益」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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