●共有結合【きょうゆうけつごう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
共有結合
きょうゆうけつごう
covalent bond
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デジタル大辞泉
きょうゆう‐けつごう〔キヨウイウケツガフ〕【共有結合】
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栄養・生化学辞典
共有結合
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世界大百科事典 第2版
きょうゆうけつごう【共有結合 covalent bond】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
共有結合
きょうゆうけつごう
covalent bond
二つの原子が、電子対(逆向きのスピンをもつ1組2個の電子)を共有することによって生ずる化学結合をいう。電子対結合ともいう。また、イオン結合を異極結合というのに対し、等極結合ということもある。そのほか2電子ではなく、1電子あるいは3電子が共有されるような場合をも含めていうことがある。
化学結合はすべて電子が原因となって生成するわけであるが、形式的にいえば、結合する2原子が互いに1個ずつの電子を出し合って電子対をつくり、これが完全に一方に移ってしまうのがイオン結合であり、二つの原子のちょうど中間にあるのが共有結合であるといえる。イオン結合や共有結合の理論的取扱いには、このような両極端の状態を考えるが、実際の化合物中での化学結合では、そのような極端ではなくむしろそれらの間にあってどちらかに偏っているとしたほうがよい場合が多い。したがって共有結合的要素の強い化学結合を単に共有結合といっている。
また共有される電子対が、形式的に二つの原子から供給されたものではなく、一方の原子からのみ供給されたものであるとき、その共有結合を配位結合(半極性結合)といって区別している。
[中原勝儼]
『藤谷正一・木野邑恭三・石原武司著『化学結合の見方・考え方』(1987・オーム社)』▽『関崎正夫著『わかりやすい物理化学』(1988・共立出版)』▽『山内淳・平山鋭・谷口仁・東長雄著『物理化学の基礎』(1989・朝倉書店)』▽『ジェームズ・E・ブラディ、G・E・ヒューミストン著、若山信行・一國雅巳・大島泰郎訳『ブラディ 一般化学』上(1991・東京化学同人)』▽『山本嘉則編著『有機化学 基礎の基礎――100のコンセプト』(1997・化学同人)』▽『米山正信著『化学のドレミファ2 イオンのことがわかるまで』(1997・黎明書房)』▽『川端潤著『ビギナーズ有機化学』(2000・化学同人)』▽『一國雅巳著『基礎無機化学』改訂版(2008・裳華房)』
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精選版 日本国語大辞典
きょうゆう‐けつごう キョウイウケツガフ【共有結合】
出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版
共有結合
キョウユウケツゴウ
covalent bond
水素分子のように,2個の原子が2個の電子を共有することによって形成される結合をいう.結合を線で表すことがあるが,電子対による結合であることを表す意味で,電子を点で表し,H:H,Cl:Clのような電子点式で示すこともある.同じ原子からなる二原子分子の結合では,電子の偏りがないから,この結合を等極結合とよぶことがある.これに対して,H:Clのように異なる原子間に形成される結合では,電子の偏りが生じ,結合にイオン性が現れる.このような結合は異極結合とよばれ,イオン結合と等極結合との混成として表される.電子対による結合が安定になることは,量子力学的な効果によるもので,電子の交換にもとづく交換エネルギーが主要な原因になっている.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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