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冠者【カザ】

デジタル大辞泉

か‐ざ〔クワ‐〕【者】
《「かじゃ」の直音表記》「かんじゃ(冠者)」に同じ。
「―の君の御さま」〈・少女〉

出典:小学館
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かん‐ざ〔クワン‐〕【冠者】
《「ざ」は「じゃ」の直音表記》「かんじゃ(冠者)1」に同じ。
「―の御座、引き入れの大臣(おとど)の御座、御前にあり」〈桐壺

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かん‐じゃ〔クワン‐〕【冠者】
元服して冠をつけた少年。転じて、若者。若輩。かじゃ。
「その―しかるべき所に宮仕へしける程に」〈今昔・二九・一一〉
六位で無官の人。
「匡房卿はいまだ無官にて、江―とてありけるを」〈十訓抄・一〉
召使いの若者。
「郎等―ばら、主の心を知りて恐れて是をとかず」〈略本沙石集・八〉

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か‐じゃ〔クワ‐〕【冠者】
かんじゃ」の撥音の無表記。「太郎冠者

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世界大百科事典 第2版

かじゃ【冠者】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

精選版 日本国語大辞典

か‐ざ クヮ‥【冠者】
〘名〙 (「かんじゃ(冠者)」の撥音無表記、及び直音無表記の形) 元服をした少年。
※源氏(1001‐14頃)乙女「くゎざの君の御さま、〈略〉あてにうつくしげなり」

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か‐じゃ クヮ‥【冠者】
〘名〙 (「かんじゃ」の撥音「ん」の無表記)
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「其冠者(クジャ)今年は十七か八かになるとこそおぼゆれ」
※虎明本狂言・口真似(室町末‐近世初)「くゎじゃきゃくじんにそのよしいふ」

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かん‐ざ クヮン‥【冠者】
〘名〙 =かんじゃ(冠者)
※源氏(1001‐14頃)桐壺「火んざの御座、引入の大臣の御座御前にあり」

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かん‐じゃ クヮン‥【冠者】
〘名〙
① 元服して冠をつけた少年。転じて、弱年の者。若者。また、弱輩者。かざ。かんざ。かじゃ。
※今昔(1120頃か)二九「其の冠者(くゎんじゃ)可然き所に宮仕へしける程に」 〔論語‐先進〕
② 六位で、無官の人の称。かじゃ。
※吾妻鏡‐治承四年(1180)九月一〇日「襲到于平氏方人菅冠者伊那郡大田切郷之城。冠者聞之」
※十訓抄(1252)一「匡房卿いまだ無官にて、江冠者とて有りけるを」
③ 召使の若者。従者。家来。かじゃ。
※貞享版沙石集(1283)八「郎等冠者ばら、主の心を知りて恐れて」
[語誌]「源氏‐乙女」に「くわさの君」とあるのは、撥音無表記の形だが、中世以降、実際に撥音を省略した「クヮジャ」という語形が行なわれるようになる。「天草版平家物語」、また、天正一七年本「運歩色葉」などから、遅くとも、室町中期までには、「クヮジャ」もかなり一般的になり、従来の「クヮンジャ」と並び行なわれていたと考えられる。

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