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冬眠【とうみん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

冬眠
とうみん
hibernation
動物が活動力を極度に低くした状態越冬する現象をいい,温帯およびそれより寒い地方でみられる。変温動物であるハエ,カ,チョウオサムシなどの昆虫類,カエルイモリなどの両生類カメヘビトカゲなどの爬虫類などは,地中水底,屋根裏,木のほら穴,枯れ葉下など温度のあまり下がらないところにひそみする。定温動物でも哺乳類のヤマネコウモリなどは木や岩のほら穴で冬眠し,環境温度の低下とともに体温は下降するが,一定体温以下には下がらないよう体温調節を行う。またクマ類は秋季皮下脂肪をたくわえ,適当なほら穴に入り越冬するが,非活動的で体温はあまり低下せず,いつでも活動できる状態で眠り,冬眠とはいえない。は穴ごもり中に出産,育児を行う。鳥類ではただ1種プアウィル (ヨタカ科) の冬眠することが知られている。

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デジタル大辞泉

とう‐みん【冬眠】
[名](スル)季節的な低温に対して動物がとる生活を休止した状態。カエルイモリなどの陸生の変温動物や、ハリネズミヤマネコウモリなどの恒温動物にみられる。クマなどの冬ごもりは体温低下がわずかで、睡眠状態に近い。 冬》「金色の蛇の―心足る/楸邨

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

冬眠
 動物が生活活動をほとんどしない状態で冬を過ごすこと.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

とうみん【冬眠 hibernation】
気温が低く食物も乏しい冬は多くの動物たちにとって,正常な生活を営むのが難しい季節である。とくに変温動物の場合には体温が外気温に並行して低下し,ある限界以下になると,体を動かすことも発育することもできなくなってしまう。したがって眠っているかのように静止して冬を越すのがふつうである。このような状態を一般に冬眠と呼んでいる。しかし実は,たいていの動物はたんに寒気によって活動や発育が抑えられているのでなく,あらかじめ冬のくることを何らかの手がかりによって知り,寒さと絶食に耐える生理状態(すなわち休眠)となって冬を迎えるのである。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

冬眠
とうみん

動物が活動をほとんど停止したまま冬を越すこと。夏眠に対する語。多くの陸生変温動物と一部の恒温動物でみられる。カエル、イモリなどの両生類やヘビ、トカゲ、カメなどの爬虫(はちゅう)類は、地中、石や倒木の下、水底の泥中などの温度があまり下がらない所へ移動し、環境温度の低下にしたがって体温が低下して冬眠に入る(ただし、夏に低温にさらしても冬眠状態にならない)。冬眠する爬虫類では、冬眠前に摂食をやめる。目覚めは受動的に暖められることでおこる(カエル型冬眠)。コウモリ類、ヤマネ、ハリネズミなどの哺乳(ほにゅう)類は、洞穴や樹洞や地中で冬眠し、体温は0℃近くまで下がるが、ある限度以下にはならない。コウモリでは環境温度が零下2℃、ヤマネでは零下7℃以下になると、体温は逆に上昇して冬眠から覚める。このように熱調節は行われていて、いわばサーモスタットの温度調節の目盛りを低くあわせたようになっている。この型(コウモリ型冬眠)を真の冬眠とする場合がある。クマは斜面に土穴を掘って冬ごもりをするが、体温低下はわずかで眠りも浅く、すこしの刺激で目覚める(クマ型冬眠)。鳥類では北アメリカのチビアメリカヨタカが例外的に冬眠する。節足動物ではカエル型の冬眠をするものと、休眠という特殊な状態で冬眠するものがある。冬眠中は体温、酸素消費、呼吸速度が低下して、代謝活動が低くなっており、エネルギー消費の節約になっている。寒さと食物不足という不利な冬の時期を生き延びるための仕組みと考えられる。

[小野山敬一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とう‐みん【冬眠】
〘名〙 変温動物に見られる冬の低温時の非活動的な状態。代謝量が少なく、エネルギーの消失も少ない。冬眠中のエネルギーは主として貯蔵されている脂肪の分解によって得られる。ふつう、動物は地中、水底など温度変化の比較的少ない場所や、木、葉、わらなどの中で冬を越すが、冬眠は変温動物の越冬への適応型と考えられる。恒温動物でもコウモリ、シマリス、ハムスター、ヤマネ、クマなど、冬眠するものがある。《季・冬》
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉六月暦「五六月には遂に完全な河鹿になり、〈略〉冬季の間を冬眠(トウミン)するので有る」

出典:精選版 日本国語大辞典
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