@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

凝固点降下法【ギョウコテンコウカホウ】

化学辞典 第2版

凝固点降下法
ギョウコテンコウカホウ
cryoscopy, cryoscopic method, freezing point method

氷点降下法ともいう.希薄溶液の凝固点降下を利用して,溶質の分子量を測定する方法.溶媒の質量を w1,溶質の質量を w2,溶質の添加による凝固点降下度をΔ Tf,モル凝固点降下定数を Kf とすれば,溶質の分子量Mは,

で与えられる.Kf の値は溶媒の種類だけによって決まり,水1.86,ベンゼン5.10,ショウノウ40.0である.この実験にもっともよく用いられるのはE.O. Beckmann(ベックマン)の方法で,太目の試料管中に純溶媒を20 mL 程度入れ,このなかにベックマン温度計を挿入し,さらにこの試料管の下部を外とう管に挿入したものを冷却液中に浸し,溶媒と冷却液の両方を絶えずかきまぜながら温度計の読みを連続的にとる.凝固がはじまると温度は一定となるので,その温度を記録する.次に,溶媒中に既知量の溶質を投入,溶解させたのち,前とほぼ同様な方法で凝固点を測定し,両者の差からΔ Tfを知る.微量の試料の場合はK. Rastのミクロ法を用いる.これには Kf がいちじるしく大きいショウノウ(融点177 ℃)などを溶媒として用い,数 mg の試料を約10倍量の溶融ショウノウ中に溶かし,この場合は一般の融点測定と同様な方法で,普通の温度計を用いて凝固点降下を測定する.希薄溶液の条件からはずれるので精度はよくないが,微量の試料で近似的な分子量が得られる利点がある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

凝固点降下法」の用語解説はコトバンクが提供しています。

凝固点降下法の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation