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凝灰岩【ぎょうかいがん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

凝灰岩
ぎょうかいがん
tuff
火山灰などが固結した岩石。普通径 2mm未満の火山灰を主とする。軽石浮石)の多くは軽石凝灰岩と呼ばれる。大谷石がその例。新第三紀の凝灰岩は各地で石材に利用される。溶結凝灰岩は,火山灰降下時,高熱のため一部溶けてガラスになり,火山灰が溶結し合ったもので,溶岩と誤認されたことがある。石材となっている信州溶岩などがこの例。このほか,凝灰岩は含有物の岩質,色などにより種々の名称がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぎょうかい‐がん〔ギヨウクワイ‐〕【凝灰岩】
堆積岩(たいせきがん)の一。火山灰をはじめとする直径4ミリ以下の火山噴出物が固まってできた岩石。もろいが加工しやすく、建築・土木用石材とする。タフ

出典:小学館
監修:松村明
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岩石学辞典

凝灰岩
凝灰岩は細粒の火山灰などの火山砕屑物が緻密あるいは硬化し固結した岩石である.凝灰岩や火山礫岩は堆積岩と混合して多少変質したものであり,一般によく層状になっていると考えられる.これらの岩片がどのような機構で固化するかは明確ではない.凝灰岩は特定の範囲の粒度の岩片で構成されており,粒度によって粗粒および細粒の種類が区別されているが,径4mm以下[Wentworth & Williams : 1932],または径2mm以下[Fisher : 1961]の岩片を主とする火山砕屑岩とするなど粒径の異なった区分法がある.堆積学委員会(The Committee on Sed-imentation)では,岩片が32mm以上の大きさの場合には集塊岩または角礫岩と呼び,粒度が4~32mmのものは火山礫凝灰岩(lapilli tuff),破片が0.25~4mmの場合は凝灰岩(tuff)とすることを薦めている.粒度が0.25mm以下の場合の岩石は細粒凝灰岩(fine tuff)という.優勢な構成物の種類によって,形容詞としては石質(lithic),結晶質(crystal),ガラス質(vitric, glassy)などが用いられる[Went-worth & Williams : 1930-1932, Pettijohn : 1949].フィッシャーは1960年に火山砕屑岩の分類を行ない,その中で凝灰岩を2mm以下の岩片を主とするものとしている[Fisher : 1960].凝灰岩という語はヴィトルヴィアス(Vitruvius)によって最初に記載された.tuffはラテン語で多孔質の軟らかい石を示すtofusに由来するイタリア語のtufoによる.日本語の凝灰岩は小藤文次郎(1884) である[歌代ほか : 1978].凝は固まること,集まることを意味する.タフストーン(tuffstone)[Shrock : 1948].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ぎょうかいがん【凝灰岩 tuff】
細かな火山岩の破片からなる地層が固結してできた岩石をいう。最近はフィッシャーR.V.Fisherの定義(1966)が使われるようになり,構成粒子の2/3以上が直径2mm以下の火山砕屑物(さいせつぶつ)である岩石を凝灰岩という。より粗粒になって直径2mm以下の火山灰が2/3以下,直径2~64mmの火山礫(れき)が2/3以下,直径64mm以上の火山岩塊が1/3以下の火山砕屑岩は火山レキ凝灰岩という。ウェントワースC.K.WentworthとウィリアムズH.Williamsの古い定義(1932)では,直径4mm以下の粒子が多量を占める火山砕屑岩を凝灰岩としていた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぎょうかいがん【凝灰岩】
火砕岩の一種。主に火山灰がかたまってできた岩石。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

凝灰岩
ぎょうかいがん
tuff
火山学では、構成粒子の大部分が直径4ミリメートル以下の火山灰よりなる火山砕屑(さいせつ)岩を凝灰岩とよび、直径2ミリメートル以上32ミリメートル以下の火山礫(れき)よりなるものを火山礫凝灰岩、構成粒子が2ミリメートル以上の軽石であれば軽石凝灰岩、2ミリメートル以上の岩滓(がんさい)であれば岩滓凝灰岩として用いているが、これらを総称して凝灰岩として用いることもある。非火山性地域の堆積(たいせき)岩中の凝灰岩は、遠方から運ばれるため細粒であることが多い。凝灰岩が主として火山ガラスの細片よりなるときはガラス質凝灰岩、主として結晶よりなるときは結晶凝灰岩、すでに存在していた火山体の岩片よりなるときは石質凝灰岩とよぶ。色は淡緑色、緑色、白色、淡紅色、赤色、褐色、黒色とさまざまで、形状も緻密(ちみつ)なものから、すきまが多いものまでいろいろある。凝灰岩は火山灰に由来するので、水平方向の連続性のよいものが多く、とくに白色の酸性凝灰岩は地質構造調査の鍵層(かぎそう)として、地層の対比に利用されることが多い。[矢島敏彦]

溶結凝灰岩

火山噴火の際、火砕流のような形で高温の火山灰、軽石、岩滓などが大量に厚く堆積すると、高熱と自重による圧力のため溶結作用がおこって緻密、扁平な岩塊をつくる。岩質としては石英安山岩質ないし流紋岩質であることが多い。このようにしてできた溶結凝灰岩はかなり大規模に分布し、垂直に近い崖(がけ)や柱状節理の発達のためみごとな景観を示す。日本では十和田湖(青森・秋田県)周辺、大雪山の層雲峡(北海道)、阿蘇(あそ)(熊本県)などに分布する。[矢島敏彦]

グリーンタフ

日本の新第三系の地層の中には淡緑色の凝灰岩が特徴的に発達していて、グリーンタフとよばれている。これは、海底火山活動で堆積してできた凝灰岩類が熱水変質によって緑色を帯びたものである。北海道南西部から本州の日本海側、フォッサマグナ地域にかけて分布しており、この地域をグリーンタフ地域とよぶことがある。黒鉱鉱床を伴うことがあるのが特徴の一つである。[矢島敏彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぎょうかい‐がん ギョウクヮイ‥【凝灰岩】
〘名〙 火山灰や火山砂、火山礫(れき)などの火山噴出物が堆積(たいせき)、凝結してできた岩石。ガラス質物質から成るガラス質凝灰岩、結晶質物質から成る結晶質凝灰岩、火山岩や堆積岩などの小破片から成る石質凝灰岩、主として火山礫から成る火山礫凝灰岩、火山灰の基石中に火山弾が散在する凝灰集塊岩、軽石が集合し固まってできた軽石凝灰岩、岩屑が固まってできた岩屑凝灰岩などがある。
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三「沿道の石材、大概は安山岩、凝灰岩を用ふ」

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