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出世魚【シュッセウオ】

デジタル大辞泉

しゅっせ‐うお〔‐うを〕【出世魚】
成長するにつれて名が変わるボラではハクスバシリオボコイナ、ボラ、トドと呼び名が変わる。スズキではセイゴフッコ、スズキ。ブリの場合、関東地方ではワカシイナダワラサ、ブリ、関西地方ではツバスハマチメジロ、ブリ。

出典:小学館
監修:松村明
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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典

しゅっせうお【出世魚】
成長とともに呼び名の変わる魚。「わかし→いなだ・はまち→わらさ→ぶり」と変わるぶりのほか、すずき・ぼらなど。祝儀の料理に好んで使われる。

出典:講談社
(C)Kodansha 2010.
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世界大百科事典 第2版

しゅっせうお【出世魚】
成長につれて呼名の変わる魚をいう。呼名が変わるのは,成長により風味が変わるためでもある。そのような魚は,昔の人が元服のときとか出世するに伴って名まえを変えたのに似ているので縁起がよいとされ,祝事に用いられる。例えば,ボラはハク(全長2~3cm)→オボコまたはスバシリ(5~10cm)→イナ(20cm)→ボラ(30~40cm)→トド(50cm以上),ブリモジャコまたはワカシ(2~15cm)→イナダ(30~45cm)→ワラサ(45~70cm)→ブリ(70cm以上),またスズキはデキ(幼魚)→セイゴ(25cm前後)→フッコ(40cm前後)→スズキ(60cm以上)。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

出世魚
しゅっせうお

成長とともに呼び名が変わり、成魚になって本来の名または特別な名でよばれる魚。身近にみられ、稚魚から成魚までの間に、生活史や生態などが著しく変わり、それに伴って漁法や商品価値が異なる。

 成長段階別の呼び名は、地域や階層によってかなり違っていたが、商品としての価値があり、全国に広く分布するものはしだいに統一されるようになった。とくに江戸時代には元服や出世に伴って名前を変えたのに似ているため、縁起を担いで出世魚が喜ばれた。

 出世魚の代表格はブリ、ボラ、スズキであるが、魚体の大きさは厳密なものではなく、呼び名も地方によって多少異なる。一般にブリは3~7センチメートル(以下センチと省略)の稚魚をモジャコ、10センチ前後をツバス、ツバエソ、15センチ前後をワカシ、ワカナゴ、20センチ前後をワカナ、20~30センチをフクラギ、40センチ前後をイナダ、30~60センチをワラサ、ハマチ、メジロ、小ブリ、ニネンゴ、60センチ以上の成魚をブリ、サンカというが、75センチ以上の特大のものをオオブリ、オオイナ、オオイオ、サンネンゴともいう。これらのうち、東京では成長順にワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ、富山県ではツバエソ、フクラギ、ブリ(45センチほどのものをニマイズル、60センチほどのものをサンカという場合もある)、兵庫県ではツバス、メジロ、ニネンゴ、サンネンゴ、高知県ではモジャコ、ハマチ、ブリ、オオイナなどと使われている。

 ボラは3センチ前後の体が銀白色のものをハク、10センチ前後の稚魚から若魚に変わるものをオボコ、スバシリ、それから25センチぐらいの未成魚をイナまたはイナッコ、30~50センチの成魚をボラ、50センチ以上の特大をトドという。この呼び名から「いなせ(鯔背)」とか「とどのつまり」などのことばが一般化して日常用語となった。

 スズキでは幼魚をコッパ、15センチ以下をハクラ、それから30センチぐらいまでの1歳魚をセイゴ、30~60センチ(2~3歳魚)をフッコ(ハネ、マタカ)、60センチ以上(4歳魚以上)をスズキとよぶ。コノシロは4センチ前後のものをシンコ、ゼニコ、ジャコ、10センチ前後のものをコハダ、ツナシ、15センチ以上のものをコノシロという。クロダイは10センチ余りをチンチン、20センチ以下をカイズ、それ以上をクロダイという。マアジは5センチ以下をアジコ、15センチ以下をマメアジ、ゼンゴアジ、20センチ以下を小アジ、30センチ以下を中アジ、それ以上を大アジとよぶ。

[落合 明・尼岡邦夫 2015年1月20日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しゅっせ‐うお ‥うを【出世魚】
〘名〙
① 成長するに従って、名前が変わる魚。ボラ、スズキ、ブリなどの類をいう。出世の魚。
※父━その死(1949)〈幸田文〉菅野の記「私はいなだ・わらさ・せいご・鱸を描いてゐた。出世魚だった」
② (黄河中流の龍門を鯉が登ると龍になるという中国の故事から) 「こい(鯉)」の異称

出典:精選版 日本国語大辞典
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