●出雲【いずも】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
出雲
いずも
旧日本海軍の装甲巡洋艦。日露戦争中,『三笠』など6隻 (2隻沈没) の戦艦とともに,準主力艦として活躍。排水量,主砲,装甲などにおいて戦艦にやや劣るが速力においてまさり,日露戦争後出現した巡洋戦艦の先駆となった。新造当時の主要目は次のとおり。常備排水量 9733t,速力 20.75kn,8インチ (20cm) 砲8,副砲6インチ (15cm) 砲8,魚雷発射管4。同型艦に『磐手』があり,ほぼ同じクラスに『浅間』『常盤』『八雲』『吾妻』がある。『出雲』は 1899年イギリスで竣工。日露戦争当時第2艦隊司令長官上村彦之丞中将の旗艦であり,その後第1次世界大戦には第2特務艦隊旗艦として地中海に遠征。 1932年の上海事変以後中国方面の艦隊旗艦として活躍,45年7月 24日,江田島海岸で爆撃を受け転覆。このクラスは大正から太平洋戦争直前まで練習艦として少尉候補生の練習教育に従事し,遠洋航海で外国人の目にも親しまれた。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
いずも〔いづも〕【出雲】


出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉プラス
出雲
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
いずも いづも【出雲】
[一] 山陰道八か国の一つ。古代出雲神話の舞台。大化改新により一国となり、意宇(おう)郡に国府が置かれた。鎌倉時代は佐々木氏、戦国時代は尼子氏から毛利氏、江戸時代は堀尾氏、京極氏、佐々木氏を経て松平氏が支配。廃藩置県により、明治四年(一八七一)島根県に編入。雲州。
[二] 出雲国(島根県)北西部の旧郡名。明治二九年(一八九六)簸川(ひかわ)郡に統合された。
[三] 島根県北東部、出雲平野中央部の地名。山陰道の宿場町、市場町として発展。繊維工業都市。昭和一六年(一九四一)市制。平成一七年(二〇〇五)、平田市、大社町、湖陵町、多伎町、佐田町と合併。市域内に出雲大社、一畑寺(一畑薬師)などを抱える。
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「出雲」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●出雲の関連情報