●分散能【ぶんさんのう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
分散能
ぶんさんのう
dispersive power
ω=(ΔF-ΔC)/ΔD=(nF-nC)/(nD-1)
を平均分散能と定義する。おのおのの n は屈折率を意味する。日本ではD線の代りにd (587.6nm) を用いている。ドイツやフランスではF,C,D線の代りに F' (480.0nm) ,C' (643.8nm) ,e (546.1nm) が用いられ,これが将来国際標準になる可能性がある。また屈折率の小さな差 δn に対する偏角の小さな差 δΔ をその間の平均の偏角 Δ で割った値 ω=δΔ/Δ=δn/(n-1) を部分分散能という。分散能の逆数 1/ω をアッベ数という。
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デジタル大辞泉
ぶんさん‐のう【分散能】
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世界大百科事典 第2版
ぶんさんのう【分散能】
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化学辞典 第2版
分散能
ブンサンノウ
dispersive power
透明な物質が光を分散する能力を示す量.光の波長による屈折率の違いを分散というが,正常分散の範囲内では波長が短くなると屈折率は増す.その物質のF線(水素の Hβ 線,486.1 nm),C線(Hα 線,656.3 nm),およびナトリウムのD線(589.3 nm)に対する屈折率をそれぞれ nF,nC,とするとき,分散能ωは,
と定義する.これは相対分散能ともよばれる.ωの逆数がアッベ数になる.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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