●前借金【ぜんしゃくきん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
前借金
ぜんしゃくきん
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デジタル大辞泉
ぜんしゃく‐きん【前借金】
2 雇用契約を結ぶとき、返済することを約束して雇い主から借りる金銭。
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世界大百科事典 第2版
ぜんしゃくきん【前借金】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
前借金
ぜんしゃくきん
将来得る予定の賃金から差し引くことを条件として、労働契約締結時に使用者が労働者またはその親などに前貸しする金銭のことをいう。この制度は、労働者の窮迫状態に乗じて彼らを長期間債務奴隷的な立場に置き、低賃金と低劣な労働条件で労働を強制するために利用された。第二次世界大戦前のわが国においては、芸娼妓(げいしょうぎ)をはじめとして、繊維産業の女工、鉱山・建築等の肉体労働者など、広い産業分野において普及し、これによって事実上の強制労働と人身売買行為が行われてきた。
戦後、このような人権侵害を排除・予防するために、労働基準法第17条は、「使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない」として、前借金の労働による相殺を禁止した。なお、この条項は、労働することを条件とする前貸し債権を問題としているのであるから、使用者から労働者が信用貸しを受けること自体は、これに該当しない。
[湯浅良雄]
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精選版 日本国語大辞典
ぜんしゃく‐きん【前借金】
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