●前奏曲【ぜんそうきょく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
前奏曲
ぜんそうきょく
prelude
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デジタル大辞泉
ぜんそう‐きょく【前奏曲】
㋐導入的性格をもつ器楽曲。15世紀ごろ、即興的な器楽曲として現れ、17、8世紀には舞踊組曲の冒頭楽章として、また、フーガと組み合わせた形式で盛んに作られた。19世紀以降は導入的性格をもたない独立的な作品も多い。プレリュード。
㋑オペラの全体あるいは各幕の序曲。
2 事件や物事の始まり。「雪解けの水が春の
[補説]作品名別項。→前奏曲
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ぜんそうきょく【前奏曲】[曲名]
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前奏曲
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世界大百科事典 第2版
ぜんそうきょく【前奏曲 prelude】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
前奏曲
ぜんそうきょく
praeambulum ラテン語
prelude 英語
prélude フランス語
Präludium ドイツ語
Vorspiel ドイツ語
導入的性格をもつ器楽曲。時代や地域によって様式や形式がまったく異なる。(1)古くは、リュートやオルガンなどの楽器の調律を確認したり、合唱に曲の旋法や音高を教えるために即興で奏された。15世紀ごろから、華麗な走句と和音が交代する独立した作品が現れる。(2)17世紀から18世紀にかけては、舞踊組曲の冒頭楽章として重要な役割を果たす。ドイツでは対位法による緊密な書法が多いのに対して、フランスでは「拍節のない前奏曲prélude non mesuré」とよばれる即興的性格の強いタイプが好まれた。(3)同じころ、北ドイツのオルガン奏者は、フーガと組み合わせた独特の形式を発展させていた(J・S・バッハ作曲『プレリュードとフーガ』BWV531~552、『平均律クラビーア曲集』二巻)。この形は18世紀後半に一度姿を消すが、19世紀中ごろのバッハ再発見とともに復活、メンデルスゾーン、ブラームス、フランク、レーガーのピアノ曲やオルガン曲にその例がみられる。(4)17、18世紀のドイツ・プロテスタント(ルター派)のオルガン曲では、コラール旋律を用いた小品(コラール前奏曲)という新しい形式が生まれた。(5)19世紀に入ると、前奏の機能をもたない作品が登場する。とくにショパンの『24の前奏曲』(1836~39)以後、24の長短調を用いたピアノ曲集が書かれるようになった(ラフマニノフ、アルカン)。ドビュッシーの二巻の『前奏曲集』(1909~10、1910~12)では、各巻の12曲それぞれに『亜麻(あま)色の髪の乙女』などの標題が付されている。また、リストの交響詩『前奏曲』や、ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』のように、独立した管弦楽曲もある。(6)なお、ワーグナー以後、オペラ全体もしくは各幕の序曲に、このことばが用いられている(ワーグナーの『ローエングリン』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『トリスタンとイゾルデ』をはじめ、ベルディ、マイヤベーアなど)。
[関根敏子]
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精選版 日本国語大辞典
ぜんそう‐きょく【前奏曲】
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