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前奏曲【ぜんそうきょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

前奏曲
ぜんそうきょく
prelude
器楽曲の一種。その名の示すとおり導入的性格をもつ場合と,それにはかかわりなく,軽やかで自由なスタイルの器楽小品をさす場合とがある。前者には組曲その他多楽章作品の冒頭楽章,フーガの前におかれ1対をなす場合,教会の礼拝などにおいて単一曲ながら前奏役目を果す場合,歌劇の幕前音楽などがある。後者の例としては,ショパンドビュッシーの『前奏曲集』が有名。

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デジタル大辞泉

ぜんそう‐きょく【前奏曲】

㋐導入的性格をもつ器楽曲。15世紀ごろ、即興的な器楽曲として現れ、17、8世紀には舞踊組曲の冒頭楽章として、また、フーガと組み合わせた形式で盛んに作られた。19世紀以降は導入的性格をもたない独立的な作品も多い。プレリュード
オペラの全体あるいは各幕の序曲
事件や物事の始まり。「雪解けの水が春の前奏曲を奏でる」
[補説]作品名別項。→前奏曲

出典:小学館
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ぜんそうきょく【前奏曲】[曲名]
原題、〈フランス〉Les préludesリスト交響詩ハ長調。1848年作曲。1852年、1853年改訂。フランスロマン派のラマルティーヌによる「人生は死への前奏曲」であるという大意の詩に着想を得た作品。‐プレリュード。

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デジタル大辞泉プラス

前奏曲
フランスの作曲家クロード・ドビュッシーのピアノ曲集。原題《Préludes》。全2巻、それぞれ12曲からなる。第1巻の第8曲『亜麻色の髪の乙女』が広く知られる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぜんそうきょく【前奏曲 prelude】
劇やオペラ,組曲などの冒頭におかれ,導入の役目をもつ器楽曲。英語,フランス語のプレリュード,ドイツ語のフォアシュピールVorspielの訳語。一定の形式はないが用途によって構成,規模が異なる。(1)組曲などの多楽章曲やバレエの冒頭におかれた曲。行進曲風のものは,とくにイントラーダintradaと呼ばれ,バレエなどの場合の登場曲は,とくにアントレentréeという。(2)フーガなどの前におかれた楽曲で,前奏曲とフーガとで1対を成す。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

前奏曲
ぜんそうきょく
praeambulum ラテン語
prelude 英語
prélude フランス語
Präludium ドイツ語
Vorspiel ドイツ語

導入的性格をもつ器楽曲。時代や地域によって様式や形式がまったく異なる。(1)古くは、リュートやオルガンなどの楽器の調律を確認したり、合唱に曲の旋法や音高を教えるために即興で奏された。15世紀ごろから、華麗な走句と和音が交代する独立した作品が現れる。(2)17世紀から18世紀にかけては、舞踊組曲の冒頭楽章として重要な役割を果たす。ドイツでは対位法による緊密な書法が多いのに対して、フランスでは「拍節のない前奏曲prélude non mesuré」とよばれる即興的性格の強いタイプが好まれた。(3)同じころ、北ドイツのオルガン奏者は、フーガと組み合わせた独特の形式を発展させていた(J・S・バッハ作曲『プレリュードとフーガ』BWV531~552、『平均律クラビーア曲集』二巻)。この形は18世紀後半に一度姿を消すが、19世紀中ごろのバッハ再発見とともに復活、メンデルスゾーン、ブラームス、フランク、レーガーのピアノ曲やオルガン曲にその例がみられる。(4)17、18世紀のドイツ・プロテスタント(ルター派)のオルガン曲では、コラール旋律を用いた小品(コラール前奏曲)という新しい形式が生まれた。(5)19世紀に入ると、前奏の機能をもたない作品が登場する。とくにショパンの『24の前奏曲』(1836~39)以後、24の長短調を用いたピアノ曲集が書かれるようになった(ラフマニノフ、アルカン)。ドビュッシーの二巻の『前奏曲集』(1909~10、1910~12)では、各巻の12曲それぞれに『亜麻(あま)色の髪の乙女』などの標題が付されている。また、リストの交響詩『前奏曲』や、ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』のように、独立した管弦楽曲もある。(6)なお、ワーグナー以後、オペラ全体もしくは各幕の序曲に、このことばが用いられている(ワーグナーの『ローエングリン』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『トリスタンとイゾルデ』をはじめ、ベルディ、マイヤベーアなど)。

[関根敏子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぜんそう‐きょく【前奏曲】
〘名〙 (prelude, Vorspiel の訳語)
① 一五~一六世紀対位法様式の声楽曲に対し、鍵盤楽器用につくられた自由な様式の小品。
② 一七世紀半ばから、クープラン、ヨハン=セバスチャン=バッハなどの組曲でその冒頭楽章として、また、フーガと組み合わせてその導入曲としてつくられた曲。その後独立した小器楽曲として作曲されるに至った。ショパンやドビュッシーの前奏曲はとくに有名。〔モダン用語辞典(1930)〕
③ オペラの序曲。
④ 物事のはじまり。序の口。発端。前ぶれ。
※ルクレチウスと科学(1929)〈寺田寅彦〉一「此の冒頭は〈略〉彼の全巻を蔽ふ情調の前奏曲として見ると面白いのである」

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