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前科【ぜんか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

前科
ぜんか
有罪の確定判決によって刑罰の言い渡しを受けた事実をいう。社会的慣用語であって,正式の法令用語ではない。地方公共団体の行政事務として,本籍地の市区役所,町村役場犯罪人名簿を作成しており,そこに登載されていることを通俗に前という。前科は裁判所の量資料および地方公共団体による法令上の資格証明に際して利用される。刑の執行を終え,またはその免除を得た者が,所定以上の刑に処せられることなく5年ないし 10年を経過することにより,刑の言い渡しがその効力を失う (前科抹消。刑法 34条ノ2) 。これによって制限されていた資格が回復し,市区役所,町村役場の罪人名簿から抹消される。刑に処せられたという事実は,刑法上累犯加重との関係で意味をもち,さらに資格制限事由となるが,これが長く続くことは社会復帰を困難にし,刑事政策上からも好ましくないため前科抹消の制度が設けられた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぜん‐か〔‐クワ〕【前科】
以前に法律による刑罰を受けていること。また、その刑。
過去のよくない行為のたとえ。「朝帰りの前科

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ぜんか【前科】
以前に刑罰を科されたことをさすが,このことが法律上一定の効果をもつ場合がある。その場合の要件(具体的な前科内容)は種々であり,例えば,前に禁錮以上の刑に処せられた者は,刑の執行猶予の対象からは,原則として除かれる(刑法25条)。また,懲役に処せられた者が,執行終了(ないし免除)後5年以内にさらに罪を犯して有期懲役に処せられるときは累犯加重される(56条以下)。その他,前科者に対する資格制限規定が,選挙犯罪者の公民権停止や,許可免許の欠格事由,公務員等の就職禁止などとして,各種の法令中に200ほど存在し,中には,裁判官検察官,弁護士などのように(この場合は禁錮以上の)前科者を一生涯排除する規定形式のものもある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぜんか【前科】
以前に罪を犯して有罪となったことのあること。 -一犯
比喩的に、以前にした好ましくないおこないや失敗。 宴席で大暴れした-がある

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

前科
ぜんか
有罪の確定判決により、刑に処せられたこと。一般に「前科」とか「前科者」ということばが用いられるが、これにはかならずしも法令上の根拠があるわけではない。ただ、行政、とくに法務関係の実務において、慣行上、前科者、とくに罰金以上の刑に処せられた者の氏名等が名簿に記載されている。これには次の3種がある。すなわち、(1)選挙権・被選挙権に関する選挙人名簿を作成したり、特定の職業につく場合の欠格事由の有無を確かめるために、市区町村は犯罪人名簿を保管している。(2)刑の執行猶予の言渡しや累犯加重など、刑事裁判や刑の執行における必要から、検察庁、法務省矯正局は前科の登録を行っている。(3)犯罪捜査の便宜から、警察庁は前科者の指紋カードを作成し、保管している。このような前科者の名簿は非公開とされていることはいうまでもない。
 なお、前科に伴う不利益を救済するために、現行法には刑の言渡しの効力を消滅させる制度があり、これによって前科の抹消が行われる。すなわち、禁錮以上の刑は執行終了または免除後10年間、罰金以下の場合は同じく5年間、刑の免除は言渡し確定後2年間、罰金以上の刑に処せられなければ、刑の言渡しが失効して前科の事実はなくなる(刑法34条の二)。また、刑の執行猶予の言渡しを取り消されることなく猶予期間を経過した場合(同法27条)や、恩赦による復権(恩赦法10条)も同様に犯罪人名簿の前科登録が抹消される。[名和鐵郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぜん‐か ‥クヮ【前科】
〘名〙
① 以前に罪を犯し、裁判によって確定した刑罰の前歴。また、これまでに確定した裁判によって言い渡された刑罰。
※売文集(1912)〈堺利彦編〉序〈堺利彦〉一「前科数犯のスリ、カッパラヒ、窃盗、強盗の諸君に在っては、固よりこんな心配は無いが」 〔魏志‐高柔伝〕
② (比喩的に) 以前にした好ましくない行為などをとりあげて、からかい半分に、または、自嘲的にいう語。
※故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉四「(又N━との関係が続いたと彼女は先きに語った)━〈略〉まだまだ前科のある顔だよ」

出典:精選版 日本国語大辞典
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