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創世記【そうせいき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

創世記
そうせいき
Bereshith; Genesis
ヘブライ語ではベレーシス Bereshith (「初めに」の意味) と呼ばれる,旧約聖書の第1書。創世記という名称は,セプトゥアギンタ (ギリシア語訳旧約聖書) における「これが天地創造由来である」 (創世記2・4) による。『創世記』をはじめとするモーセ五書 (ペンタテューク) は,ユダヤ教の伝統ではトーラー (律法) と呼ばれ,神がモーセに与えた聖なる意志の啓示として尊ばれた。しかし学問上はモーセ五書に『ヨシュア記』を加えたモーセ六書 (ヘクサテューク ) が一つのまとまった文書として扱われる。六書の内容は,天地創造に始り,イスラエル民族の選び,その先祖アブラハムイサクヤコブらのカナンを中心とする生活,彼らのエジプト移住 (創世記) ,モーセによる出エジプトと彷徨,その間のシナイ山における律法の啓示 (出エジプト記民数記。レビ記は祭儀的な律法の集成) ,モアブでの契約 (申命記 ) ,モーセの後継者ヨシュアに率いられたイスラエルの民のカナン侵入,占拠,シケムでの宗教連合 (アンフィクティオニー) ,神の約束の成就 (ヨシュア記) が記されている。
すなわち『創世記』でアブラハム,イサク,ヤコブら族長に対して,カナンの地を与えるといわれていた神の約束は,『ヨシュア記』で成就され救済史として完結している。この六書は,さまざまな資料の集成として一つの全体を形成しているが,『創世記』はそのうちの3資料,「祭司資料 (P) 」「ヤハウェ資料 (J) 」「エロヒム資料 (E) 」により構成されている。『創世記』の主題は,イスラエル民族の起源とその選びであり,その内容はアブラハム以前の人類史と彼以後の族長史に大別され,前者には天地と人類の創造,エデンの園,カインとアベル,ノア洪水バベルの塔と言語混乱,民族の分布が,後者にはテラの伝記,アブラハムの伝記,神とアブラハムの契約 (12・2) ,ソドム滅亡,イサクの献供,イサク,ヤコブ,ヨセフの伝記,エジプト行などが記されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

そうせい‐き〔サウセイ‐〕【創世記】
《〈ラテン〉Genesis旧約聖書の第1書。モーセ五書の一。世界と人類の創造、罪の起源楽園追放ノアの洪水、アブラハムイサクヤコブそしてヨセフ生涯など、イスラエル民族の古い歴史を述べたもの。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

そうせいき【創世記 Genesis】
旧約聖書巻頭の書,〈モーセ五書〉の第1書。世界の起源と全人類の太古を扱う原初史(1~11)とイスラエルの先祖の族長たちの物語(12~50)の2部に大別できる。第1部は天地創造と神の似姿としての人間の創造(1),エデンの園でのアダムイブの誘惑による堕罪と園からの追放(2~3),長子カインの弟アベル殺しと追放(4),人類の罪の増大とノアの時代の大洪水による神の処罰,新しい世界の秩序の約束(5~9),ノアの子孫による諸民族の誕生,人類の文明の高慢に対する神の処罰としての言語の混乱(10~11)を記す。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

そうせいき【創世記】
旧約聖書冒頭の書。五〇章。神による世界と人間の創造から、楽園追放、バベルの塔、ノアの箱舟などの神話的伝承と、アブラハム・イサク・ヤコブ・ヨセフらの族長伝承などから成る。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

創世記
そうせいき
Genesis
『旧約聖書』の冒頭の書で、「モーセ五書」の第一書。神の天地創造、人類創造(アダムとイブ)、堕罪と楽園追放、カインによる弟アベル殺し、ノアの洪水、バベルの塔などよく知られた神話的伝承を含む。12章以下には、イスラエル民族の最古の時代の族長アブラハム、イサク、ヤコブの伝承にヨセフ物語が続き、エジプトでのヨセフの死で終わっている。伝統的にはモーセの作とされていたが、聖書学的研究によれば、紀元前10~前9世紀のJ(ヤハウィスト)資料、前9~前8世紀のE(エロヒスト)資料、前5世紀ごろのP(祭司)資料からなり、これらが祭司系の編集者によって前5世紀ごろに現形にまとめられたものといわれる。歴史書というよりは宗教書であって、神の創造した世界における人間の罪に満ちた歴史と、それに対する神の救済の意図を信仰の立場から描いたものというべきであろう。とはいえ、族長伝承などは前二千年紀の古代オリエント史と深く結び付いている。[清重尚弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

そうせい‐き サウセイ‥【創世記】
[1] 〘名〙 創世に関する記録。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕
[2] (原題Genesis) 旧約聖書の第一書。モーゼ五書(律法)の一つ。万物と人間の創造、原罪、諸民族の起源と分布、ノアの子孫セム、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフなどの系譜を記し、イスラエル民族の信仰の由来を述べる。

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