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創傷【そうしょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

創傷
そうしょう
wound
損傷,傷害外傷ともいう。身体表面,粘膜面,臓器表面が外的刺激によって断裂し,開放部をもつものをいう。体の内外部を問わず,消化管や尿道などの内腔にもある。成因形状によって,切刺創,割創,挫創裂創,擦創,銃創爆創咬創などに分けられる。感染しやすく,疼痛,出血腫脹などの症状が生じる。滲出液排除のため,ドレーンを挿入したり,感染防止のため,サルファ剤,抗生物質を使用することが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

そう‐しょう〔サウシヤウ〕【創傷】
皮膚などに生じたきず。切創・刺創・割創など、きず口の開いているきず。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

創傷
 外傷ともいう.物理的に起こった体の組織破壊

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

そうしょう【創傷】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

そうしょう【創傷】
機械的外力による体組織の外傷・損傷。形状から切創・刺創・割創・挫創などに分ける。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

創傷
そうしょう
wound
体表面(皮膚や粘膜で覆われている部分)や臓器の表面が多少とも口をあけたように離断された状態をいう。字義としては、創は皮膚の離断を伴う開放性損傷、傷は皮膚の離断を伴わない閉鎖性損傷をさし、挫創(ざそう)と挫傷のように使い分ける。一般に創傷を「きず」という場合、傷の字が使われるが、いわゆる傷は医学的には創をさす場合が多く、紛らわしい。
 原因や形状などにより次のような名称があるが、治療上は組織の欠損がある場合とない場合に二大別して考えるのが便利である。
(1)切創 いわゆる切り傷で、鋭利な刃物などによる創(きず)。組織の欠損がないため、通常は、創面が接着して早期に治癒する一次治癒が可能である。典型的なものに外科手術時の皮膚切開がある。
(2)刺創 いわゆる刺し傷で、先端のとがった器物で刺された創。創縁が平滑なので、通常は一次治癒が可能である。
(3)挫創 いわゆる打ち傷で、鈍器の角などによる創。創縁が不規則、不整形で組織の欠損を伴い、創面が接着せずに多少とも口をあけており、治癒までに長期間かかる二次治癒の型式をとる。
(4)割創 斧(おの)や鉈(なた)などの刃部による創で、下層に硬い骨などの存在するときに生じやすい。一見、創縁は切創に似ているが、よくみると不規則で、創内の挫滅も大きい。創内の汚染が少なければ一次治癒、汚染が大であれば二次治癒の型式をとる。
(5)擦創 いわゆる擦り傷で、鈍体が体表面に対してほぼ平行に作用し、表皮がはがれて生ずる創。表皮剥脱(はくだつ)ともいい、法医学で重視される。
(6)弁状創 体表組織の深いところまで及んでいる擦創をいう。
(7)裂創 強い鈍性の外力が加わって牽引(けんいん)され、組織が離断した創。形は挫創に似るが、出血や挫滅はずっと軽微である。なお、切創に対して裂創という場合は裂けた創傷を意味し、挫創や擦創をはじめ、内臓破裂や裂肛(れっこう)(切れ痔(じ))なども含まれる。
 そのほか外力の種類により、銃創、爆創、咬創(こうそう)などがある。なお、傷の名でよばれる創傷には打撲傷や挫傷などがある。[水谷ひろみ]

創傷の治癒過程

代表的な場合として皮膚創につき述べる。創傷治癒には肉芽形成、表皮の再生、創面の収縮作用の三要素がたいせつである。俗に肉が盛り上がってくるといわれるのが肉芽形成で、これは盛んに増殖しつつある若い結合組織であり、その細胞成分である線維芽細胞とそれが生み出すコラーゲンの存在が重要である。また、表皮の再生は創周辺の表皮縁と創面中に残る皮膚付属器の表皮基底細胞の細胞分裂によって供給される。これは受傷後約24時間ころからすでに始まっている。これら三要素の比率は、組織欠損の程度や治癒障害因子の有無などによって異なる。たとえば組織欠損がなく、感染や血腫(けっしゅ)など治癒を妨げる因子もみられない切創では、ごく少量の肉芽組織が新生するだけで速やかに表皮形成が完了するので、あとに細い瘢痕(はんこん)を残して治癒する(一次治癒)。一方、組織欠損の大きい創面では、多量の肉芽組織が補填(ほてん)されてから長時間かかって表皮形成が進行するため、種々の程度の瘢痕を残し、欠損が大きい場合はケロイド状となる(二次治癒)。また、同時に組織の収縮が加わるので、眼囲、口囲、手指など部位によっては高度の変形や機能障害を残すことになる。[水谷ひろみ]

治療

できるだけ一次治癒を図るべく、その妨げになる因子を取り除く努力をする。すなわち、血腫や壊死(えし)組織、外傷時の土砂など異物を除去したり、感染の治療や創縁を平滑にすることなどが必要である。また、貧血や低タンパク血症、糖尿病、副腎(ふくじん)皮質ホルモンや抗癌(がん)剤など薬剤を長期連用している場合などは治りにくいので、全身状態を考慮に入れることもたいせつである。
 新鮮な切創の場合、受傷後8時間以内では通常の縫合法で一次閉鎖治癒が可能である。受傷後1日以上経過した切創では、創面の表皮細胞の増殖が旺盛(おうせい)で創面を深層まで覆っているので、これを切除してから縫合閉鎖する。また皮膚欠損の少ない場合や浅在性の創傷では、自然治癒を助けるよう創面を湿潤に維持して保護するだけでよい。皮膚欠損が広範囲に及んだ場合や深部まで達し潰瘍(かいよう)を生じた創傷では、自然治癒を期待せず、適当な時期に創面の被覆を図る。通常はデブリードマンdbridement(フランス語)(創面から壊死組織を切除すること)のあとに植皮術が行われる。[水谷ひろみ]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

そう‐しょう サウシャウ【創傷】
〘名〙
① 外傷により身体の表面、または臓器の表面が離断し、多少とも開いている状態をいう。その成立機転、形状により、切創、刺創、裂創、咬創などと呼ぶ。
※明治月刊(1868)〈大阪府編〉三「鼻孔、或は創傷して表被の剥脱せし部等」
② (━する) 体を傷つけること。
※泰西勧善訓蒙(1873)〈箕作麟祥訳〉三「兵役を避くるが為め故らに病を醸し又は其体を創傷する者を〈略〉獄に繋ぐの律あり」

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