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劈開【へきかい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

劈開
へきかい
cleavage
鉱物結晶の内部構造上,結合力の弱い方向で剥離する性質。この剥離面を劈開面という。結晶を割ったときに,簡単な面指数で示される平滑面に平行に割れる場合,その鉱物はその面指数の方向に劈開をもつという。この場合,劈開面に垂直な方向の結晶内部の結合力が弱いことを意味する。劈開の程度 (完全,明瞭不明瞭,不完全) および劈開面の種類は,個々の鉱物の物理的性質を反映しており,鉱物を肉眼鑑定する際の一つの要素となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

へき‐かい【×劈開】
[名](スル)
裂き開くこと。切り開くこと。
「連句の研究上に一つの新断面を―するだけの効果は」〈寅彦連句雑俎〉
ひびが入って割れること。
結晶が、ある特定の平面に平行に割れること。また、そのように割れやすい性質。その面に垂直な方向の原子イオン分子間の結合力が弱いために起こる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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岩石学辞典

劈開
(1) 鉱物に用いる場合は,鉱物の特定の面に沿って分かれる性質をいい,この劈開(へきかい)面は鉱物の結晶形の一つまたはそれ以上の面に平行である.(2) 岩石に用いる場合は,特徴的な頁岩の裂けやすい構造をいう.このような岩石では面に沿って容易に薄い片状に剥がれるが,この面はこの岩石の層理と成因的な関係はなく,剥げる面と層理が一致する必要はない.このような劈開(へきかい)は圧力によるものと考えられ,劈開面は加圧された方向に直角である.

出典:朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)

劈開
へきかい

固体結晶質物質において、その原子配列と直接関係するとして説明される、特定方向に沿って割れやすい性質。これを記載するには、その方向については、結晶面と同様にミラー指数を用いた表現形式で示し、発達の度合いについては、完全、明瞭(めいりょう)、良好、不完全などの用語を用いる。また、存在しない場合は単に「無」として示す。

 なお、一般の教科書では、方向の表現形式をまず方向の数で与え、その結晶学的方位を与える。したがって、たとえば岩塩の場合、通常の記述によれば「{001}(あるいは{100},{010})に完全」とのみ示されている。これは上の三つの方位が等軸晶系では同価であるため一つでよいが、実際は三方向であるので、一般的感覚からするとわかりにくい。そこで、本事典の鉱石・鉱物の解説では、混乱を防ぐため「三方向に完全」というように示している。

 ごく少数の例を除き、劈開面は結晶面としてもよく出現する。また六方晶系(または三方晶系)の鉱物では、6回(または3回)対称軸に平行な劈開面は原則として発達しないが、もし発達していれば、それは比較的単純な組成のものであるという経験則もある。劈開は、それが発達している結晶質物質については一つの固定的属性であるが、これに似た性質の裂開(れっかい)は、特定の産地や産状(人工物であれば製造方法)のものに限って出現する一見劈開様の外観をもった割れ方のことである。劈開には、石墨(せきぼく)や雲母(うんも)のように、つねに外観上に現れているものと、トパーズやダイヤモンドなどのように、見ただけでは存在の明らかでない場合とがあり、一般に前者は低硬度の物質、後者は高硬度の物質にみられる。

[加藤 昭]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

へき‐かい【劈開】
〘名〙
① (━する) 裂きひらくこと。きりひらくこと。
※三国伝記(1407‐46頃か)六「巨霊の華山を劈開せしが盤石俄に動きて沉没して忽に失ぬ」 〔蘇軾‐同正輔表兄游白水山詩〕
② (━する) ひびがはいって割れること。
③ 鉱物、岩石などに見られる、一定の方向に割れやすい性質。〔鉱物字彙(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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