●勅書【チョクショ】
デジタル大辞泉
ちょく‐しょ【勅書】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ちょくしょ【勅書】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
ちょく‐しょ【勅書】
〘名〙
① 古文書の様式の一つ。詔書と同じく、天皇の勅命を下す文書。勅旨と同じ意味で用いられる。公式令には勅旨の様式を規定するが、その実例はなく、史料では勅書と称されることが多いので両者相通じて用いられる。また、高僧に大師号、国師号などの諡号(しごう)を贈るときは勅書が使われた。
※続日本紀‐慶雲三年(706)正月丁亥「金儒吉等還レ蕃、賜二其王勅書一」
② 上皇の御意を記した文書。院宣にあたるか。
※徒然草(1331頃)九四「常槃井相国、出仕し給ひけるに、勅書を持ちたる北面あひ奉りて」
③ 旧憲法のもとで、国の機関としての天皇の意思表示を表わした公文書。公式令に基づき、特定人または特定機関に発せられたもの。
※公式令‐明治四〇年(1907)二条「文書に由り発する勅旨にして宣誥せさるものは〈略〉勅書を以てす」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
「勅書」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●勅書の関連情報