@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

勾当【こうとう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

勾当
こうとう
中国に起り,日本で用いられた官職または階級名。 (1) 中世において,率分所,記録所,侍所,医院などで実務にあたる者。掌侍 (内侍) の第1に位するものは「勾当内侍」という。そのほか,関白家や,特に真言宗の大寺院などにおいて雑務を司る者をもいう。 (2) 盲人の自治組織である当道職屋敷の制度においては,検校別当の次に位する盲官名称。勾当になるのに 500両を要したという。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こう‐とう〔‐タウ〕【勾当】
役所の事務を、専門に担当して処理すること。また、その人。
「清麻呂を遣はしてその事を―せしめ」〈続紀・延暦〉
律令制で、大蔵省の率分所(りつぶんしょ)・長殿(ながどの)や記録所などの職員
摂関家侍所で、別当の下にあって事務を執った者。
真言宗天台宗などで、寺の事務を執る役僧
盲人の官名の一。検校(けんぎょう)別当下位座頭の上位。
勾当内侍(こうとうのないし)」の

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こうとう【勾当】
平安中期以降,朝廷諸官司,三位以上の家の侍所,寺院などに置かれた事務職員の呼称。もともとは官司や寺院で職員の一人に特定の任務をもっぱら担当させることを示す語であった。(1)官司 《西宮記》によれば大蔵省,宮内省,民部省などの諸司で勾当を置くところがあったという。これらの勾当に共通するのは,出納責任者という性格であろう。また楽所,施薬院,崇親院には別当の下に勾当が置かれており,内侍司(ないしのつかさ)の三等官掌侍の第1位を勾当内侍と呼び,記録所では上卿,開闔(かいこう),寄人の職員のうち,弁を勾当と呼んだ。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

勾当
こうとう

律令(りつりょう)制度の一職名。平安中期以降、民部省、大蔵省、大膳職(だいぜんしき)などの内にみえ、大宰府(だざいふ)管下の諸司、郡職員や摂関家政所(まんどころ)中にも勾当の職が存するが、いずれも中級職員で、ときとして正式職名と思えぬものもある。しかし諸大寺では三綱(さんごう)(上座、寺主、都維那(ついな))の下に置かれる例が多く、醍醐(だいご)寺、東大寺、高野山(こうやさん)などでは比較的高く位置づけられている。近世では盲人座頭(ざとう)に与えられる検校(けんぎょう)に次いで勾当の官位があり、前者が法印であるに対して、法眼(ほうげん)、法橋(ほっきょう)に準ぜられている。

[平井良朋]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こう‐とう ‥タウ【勾当】
〘名〙
① もっぱらその事を担当して処置すること。また、それをするもの。
※続日本紀‐天平一六年(744)一〇月辛卯「属遷造大安寺於平城、勑法師当其事」 〔北史‐序伝〕
② 中古、記録所や大蔵省の率分所(りつぶんじょ)、長殿(ながとの)などで事務をつかさどったもの。
③ 摂政、関白家の侍所で、別当の下にあって事務をつかさどったもの。
※保元(1220頃か)上「新院の御方へ参りける人々には、〈略〉三男左大臣勾当正綱」
※日中行事略解(1820)「御湯殿つかうまつる内侍、湯巻(いまき)をきる事もあり。勾当などなり」
⑤ 寺内の庶務雑事をつかさどる役名。東大寺や真言宗、天台宗など、または宮寺などにおかれ、別当の下にいて、もっぱら事務をつかさどった。勾当法師。勾当坊。
※家伝(760頃)下「寺檀越等統領寺家財物田園、不僧尼勾当、不自由
⑥ 盲人の官の一つ。検校、別当の下、座頭の上位にあたる。こうと。
※大観本謡曲・景清(1466頃)「景清は両眼盲ひましまして、せん方なさに髪を下し、日向の勾当と名をつきき給ひ」
⑦ 神官の位の一つ。
※高野山文書‐応永二九年(1422)五月・和泉国近木庄年貢相折帳「勾当一人米、弐斗」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

勾当」の用語解説はコトバンクが提供しています。

勾当の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation