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化学合成【カガクゴウセイ】

デジタル大辞泉

かがく‐ごうせい〔クワガクガフセイ〕【化学合成】
化学反応によって化合物を合成すること。生合成と区別するためにいうこともある。
硝酸菌硫黄細菌・メタン細菌などが、無機物を酸化・還元して得られるエネルギーによって炭酸同化を行うこと。光のエネルギーを用いる光合成に対していう。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

かがくごうせい【化学合成】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

化学合成
かがくごうせい

化学では、生体内で行われる生合成に対して、物質を化学的に結合させることを化学合成、あるいは単に合成という。しかし、生物学で化学合成という場合は、細菌がアンモニア、硫化水素、硫黄(いおう)、水素ガス、二価鉄イオンなどを酸化してエネルギーを獲得し、それによって炭酸固定(炭酸同化)その他の同化反応を行うことをいう。

 化学合成を行う細菌には、無機塩と二酸化炭素のみで生育する化学独立栄養細菌と、条件によっては有機物も利用できる任意化学独立栄養細菌とがある。無機物の酸化の際に大量の酸素を消費することが特徴である。化学合成細菌として鉄細菌、硝化細菌、硫黄細菌、水素細菌などが知られている。典型的な化学合成細菌である硝化細菌は、亜硝酸菌と硝酸菌の2種よりなり、地中のアンモニアは、まず亜硝酸菌によって亜硝酸に酸化され、この亜硝酸が硝酸菌によって硝酸に酸化されるので、施肥されたアンモニア肥料の大部分は硝化細菌によって硝酸となり、植物は硝酸態で吸収することになる。

 化学合成細菌の炭酸同化はおもに緑色植物の炭酸同化経路である還元的ペントースリン酸回路(カルビン‐ベンソン回路)によるといわれている。地球上での化学合成による炭酸同化の比率は明らかでないが、光合成に比べてかなり小さいと推定される。

[吉田精一・南川隆雄]

『磯部稔ほか編『天然物化学の新しい展開――その考え方と進め方』(1988・化学同人)』『R・Y・スタニエほか著、高橋甫訳『微生物学』下(1989・培風館)』『森謙治著『生物活性天然物の化学合成――生体機能分子をどうつくるか』(1995・裳華房)』『山谷知行編『朝倉植物生理学講座2 代謝』(2000・朝倉書店)』『山中健生著『微生物学への誘い』(2001・培風館)』『佐藤公行編『朝倉植物生理学講座3 光合成』(2002・朝倉書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かがく‐ごうせい クヮガクガフセイ【化学合成】
〘名〙
① 人工的な化学反応によって化合物を合成すること。生合成に対していう。
② 硝酸細菌、硫黄細菌、鉄細菌などが、無機物を酸化・還元して得られるエネルギーによって炭酸同化を行なうこと。光合成に対していう。

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