@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

十二音音楽【ジュウニオンオンガク】

デジタル大辞泉

じゅうにおん‐おんがく〔ジフニオン‐〕【十二音音楽】
無調音楽を理論的に徹底化し、1オクターブの中にある12の音に平等の価値を与えるように組織的に作られた音楽。20世紀初頭に、シェーンベルクとその弟子によって確立された。ドデカフォニー

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じゅうにおんおんがく【十二音音楽 Dodekaphonie[ドイツ]】
十二音技法による音楽。ドデカフォニーともいう。音階中の諸音を,主音や主和音の支配の下にまとまりを形づくるものと考える従来の調性による音楽に対して,十二音技法は新しい音楽表現の追求から,平均律の12種の音を均等に用いた作法。十二音技法にはハウアーJoseph Matthias Hauer(1883‐1959)とシェーンベルクの方法があるが,今日通常はシェーンベルクのものを指す。ハウアーは《音楽的なるものの本質についてVon Wesen des Musikalischen》(1920)によって,シェーンベルクより早くこの技法を提唱したが,広まることなく終わった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

十二音音楽
じゅうにおんおんがく
Dodekaphonie, Zwölftonmusik ドイツ語
dodecaphony, twelvetone music 英語

平均律音階中の12音を同等に扱うことによって、調性音楽にみられた主音を中心とするヒエラルキーを崩壊させた音楽。ドデカフォニー。ヨゼフ・マティアス・ハウアーとシェーンベルクが1920年代前半に創始したが、年代記的にはやや後発のシェーンベルクの流れがその後の音楽を決定づけた。その作曲技法を十二音技法という。シェーンベルクは1923年の『五つのピアノ曲』(作品23)、『セレナード』(作品24)でこの技法を初めて試み、翌年の『ピアノ組曲』(作品25)でさらに展開した。

 十二音技法とは、具体的にいうと、まず12の半音が一度ずつ現れる一つの「音列」(これを原形とよぶ)をつくり、その逆行形(原形を後ろからたどる)、反行形(音程の上下を反対にする)、反行逆行形(二つの組合せ)の四つの形をつくる。そして開始音を12のそれぞれの音に移した移置形との組合せで、結局48の音列をつくりだし、これらのうちいくつかの音列を用いて音楽を構成する方法である。したがって、十二音音楽はその音列の対位法的な絡み合いの音楽といえる。

 シェーンベルクの弟子のウェーベルンは、音列の分割や音程の決定をさらに理論化し、第二次世界大戦後のミュージック・セリエルの基礎をつくった。またシェーンベルクの死後、ストラビンスキーは『七重奏曲』(1952~1953)以降、十二音技法を採用した。またクルシェネクとダッラピッコラは戦前から十二音音楽を創作していたが、ハウアー同様ほとんど影響を残さなかった。

[細川周平]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じゅうにおん‐おんがく ジフニ‥【十二音音楽】
〘名〙 十二音音階を用いて、どの音にも平等の価値を与え、従来の七音音階、調性、和声などを拒否する音楽上の立場。二〇世紀初頭にシェーンベルクが創案し、ウェーベルン、ベルクらに受けつがれ、現代音楽に大きな影響を与えた。ドデカフォニー。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

十二音音楽」の用語解説はコトバンクが提供しています。

十二音音楽の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation