●千利休【せんの りきゅう】
美術人名辞典
千利休
出典:(株)思文閣
朝日新聞掲載「キーワード」
千利休
(2017-01-30 朝日新聞 朝刊 大阪市内・1地方)
出典:朝日新聞掲載「キーワード」
デジタル大辞泉
せん‐の‐りきゅう〔‐リキウ〕【千利休】
出典:小学館
監修:松村明
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
千利休 せんの-りきゅう
大永(たいえい)2年生まれ。堺(さかい)の商人。茶を武野紹鴎(たけの-じょうおう)にまなび,織田信長,豊臣秀吉の茶頭(さどう)となる。「天下一の茶湯者」として秀吉の側近政治にふかくかかわり,侘(わび)茶を大成した。天正(てんしょう)19年2月28日,秀吉の命で切腹。70歳。墓所は京都の大徳寺聚光(じゅこう)院。本姓は田中。幼名は与四郎。法名は宗易(そうえき)。別号に抛筌斎(ほうせんさい)。
【格言など】家は洩らぬ程,食事は飢えぬ程にて,足る事なり(「南方録」)
出典:講談社
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世界大百科事典 第2版
せんのりきゅう【千利休】
桃山時代の町衆茶人,茶道の大成者。通称与四郎。法諱宗易。抛筌斎と号し,利休は居士号。堺今市に魚問屋を営む千与兵衛の子として生まれた。千という姓は祖父の田中千阿弥に由来すると伝えられる。利休は若くして,当時の堺町衆に流行していた茶の湯に親しみ,武野紹鷗について茶を学んだ。また堺南宗寺に住した大林宗套に参禅し法諱を与えられるなど,禅の影響を強く受けた。確かな記録にみえる最初の利休の茶会は,1544年(天文13)に奈良の塗師松屋久政を招いた茶会で,当時23歳であった。
出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
千利休
せんのりきゅう
[没]天正19(1591).2.28. 京都
安土桃山時代の茶道の完成者,千家流茶道の開祖。商家の出身。幼名は与四郎。家業は納屋衆,一説には魚問屋ともいう。茶の湯を堺,京都で北向道陳,武野紹鴎 (たけのじょうおう) に学び,16歳のとき京都で茶会を開き茶の湯の世界に登場。のち大徳寺で参禅,宗易の号で茶会を開催,やがて織田信長の御茶頭 (おさどう) となり,次いで豊臣秀吉に重用された。天正 13 (1585) 年秀吉の関白就任にあたり茶会が禁中小御所で開かれたとき,正親町 (おおぎまち) 天皇に茶を献じて利休居士の号を贈られ,同 15年秀吉とともに北野大茶会を開くなど天下一の茶匠となった。村田珠光に始まり紹鴎によって引き継がれた佗茶 (わびちゃ) を完成し,待庵をはじめとする草庵風の茶室様式を築いた。また朝鮮茶碗を使用したり,長次郎の楽焼茶碗の制作指導にあたった。織田有楽斎,細川忠興など数多くの弟子を育てて茶道の発展に尽くしたが,同 18年に秀吉の怒りを受け翌 19年に切腹。利休に関する著書は数多く,南坊宗啓がまとめた『南方録』はその代表。利休の茶の流れは3世宗旦から分かれた表千家,裏千家,武者小路千家の三千家として今日にいたっている。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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精選版 日本国語大辞典
せん‐の‐りきゅう【千利休】
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旺文社日本史事典 三訂版
千利休
せんのりきゅう
安土桃山時代の茶人。千家流茶の湯の開祖,侘 (わ) び茶を大成
名は与四郎,宗易 (そうえき) 。堺の商人出身で,茶道を北向道陳 (きたむきどうちん) ・武野紹鷗 (じようおう) に学んだ。織田信長・豊臣秀吉の茶頭 (さどう) をつとめ,1585年秀吉の禁中茶会・北野大茶湯を主宰。また草庵風茶室を創意した。「茶の湯天下一の名人」とうたわれたが,秀吉の怒りにふれて切腹させられた。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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