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博多織【はかたおり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

博多織
はかたおり
福岡市博多に産する絹織物経糸を密にし,これに太い片撚 (よ) りの緯糸を打込み,横うね状にした堅地織物創始は室町時代末期と伝えるが,安土桃山時代以降に盛んとなった。主として帯地袴地袋物などに用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

博多織
宋(中国)に渡った博多商人満田弥三右衛門が織物製法を習得したのが始まりとされ、700年以上の歴史がある。江戸時代には黒田藩が毎年幕府へ献上していた。「献上柄」が有名。
(2013-02-22 朝日新聞 朝刊 福岡 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

はかた‐おり【博多織】
博多地方から産する絹織物。横糸を太くした平織りで、堅くてつやのあるもの。独鈷(とっこ)花菱の浮き文にを組み合わせた柄が多い。帯地や(はかま)地・袋物地などに用いる。

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世界大百科事典 第2版

はかたおり【博多織】
絹織物の一種で,福岡県博多およびその周辺で生産される。〈博多献上〉,または単に〈献上〉とも呼ぶ。経糸を細く密に,緯糸を太くして強く打ち込んだ,張りのある地厚の硬い感じの織物で,横畝(よこうね)が表面に出る。中世に中国の優れた技術が博多に導入され,良質の生糸産出と相まって新しい織物業が興り,唐糸織唐織広東織などと呼ばれた。仏具の独鈷(とつこ)や華皿(はなざら)を文様に織り出し,当初は衣服用であった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

博多織
はかたおり

福岡市博多およびその周辺で生産される織物の総称であるが、一般的には絹織物のもつ独特の風合いと特色のある地合いの帯地に織り上げたものをさす。それは経(たて)糸が緯(よこ)糸をすっぽりと包み込んでいる経畝(たてうね)織で、横方向に畝ができていて、帯として締まりがよいものである。これに縞(しま)を入れ、紋経糸で浮文を織り出しているが、とくに独鈷華皿(どっこはなざら)とよぶ独特の幾何模様が代表的柄とされている。この博多織の起源については多くの説があり、もっとも流布されているのは、鎌倉時代に中国へ渡って技術を学んできた満田弥三右衛門(みつたやそうえもん)によって創始されたというが、定説はない。博多帯の生産は1600年(慶長5)に黒田長政(ながまさ)が筑前(ちくぜん)の領主になってからで、藩の保護とともに発展した。初め男帯だけであったが、女帯もでき、木綿のものも織られた。現在、伝統的工芸品に指定されている。1971年(昭和46)に小川善三郎(ぜんざぶろう)が、2003年(平成15)にその息子の小川規三郎(きさぶろう)が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。

[角山幸洋]

『岡田譲編集代表『人間国宝シリーズ18 小川善三郎――献上博多織―― 甲田栄佑――精好仙台平――』(1978・講談社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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事典 日本の地域ブランド・名産品

博多織[染織]
はかたおり
九州・沖縄地方、福岡県の地域ブランド。
福岡県博多地域に由来する製法により福岡県福岡市・久留米市・甘木市・小郡市・筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・前原市・筑紫郡那珂川町・糟屋郡宇美町・糟屋郡志免町・糟屋郡須恵町・糟屋郡粕屋町・福津市・朝倉郡筑前町・糸島郡二丈町・佐賀県唐津市・佐賀郡川副町・佐賀郡久保田町・大分県豊後高田市・杵築市で生産された絹織物ならびに絹織物製の和服。鎌倉時代、博多商人が中国・に渡り、織物技術を持ち帰ったのが始まりとされる。江戸時代に黒田長政が博多織の帯を毎年幕府に献上したことから献上博多と呼ばれた。帯を締めると、堅い絹織物独特の音・絹鳴がする。1976(昭和51)年6月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年3月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5031531号。地域団体商標の権利者は、博多織工業組合。

出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
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精選版 日本国語大辞典

はかた‐おり【博多織】
〘名〙 博多地方で多く作られる絹織物。経(たていと)には細いより糸を、緯(よこいと)には少し太目の片より糸を用いて、堅く織り込んだもの。平織りが多い。粗い手ざわりが特色となっている。多く帯地に用いられる。製法は、中国人が伝えたとも、中国から帰国した日本人が伝えたともいわれるところから、博多唐織(はかたからおり)とも呼ばれた。起源については諸説あるが、今日の博多織は天正(一五七三‐九二)年間の創始という。博多。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

博多織
はかたおり
福岡県福岡市で生産される絹織物
16世紀中ごろの天文年間(1532〜55)に博多の人満田彦三郎が,中国の広東 (カントン) 織を習い,天正年間(1573〜92)に帯地を織ったという。横うねのあるかたい地合が特色。江戸末期にかけて全国各地に流行し,現在に至る。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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