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原価管理【ゲンカカンリ】

デジタル大辞泉

げんか‐かんり〔‐クワンリ〕【原価管理】
利益管理の一環として、原価引き下げの目標を明らかにするとともにその実施のための原価計画を設定し、この計画実現原価統制などによって図る一切の管理活動。コストマネージメント

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

げんかかんり【原価管理 cost management】
原価データの標準値や実際値を手がかりにしながら,全社的な原価引下げ計画との照応において,主として製造活動に対する各管理者の執行活動を計数的,間接的に統制する一連手続予算管理とともに,管理会計の代表的な適用領域である。それは,伝統的には原価統制cost controlと同義として理解されてきた。すなわち,標準原価計算や標準直接原価計算などの手段を利用し,達成目標としての標準原価を設定して,工場の各管理者の日常的な指揮監督活動に方向を与え,かつ標準原価と実際原価との差異測定・分析して,不利差異を解消する修正活動を指示することを期待されてきたのである。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

げんかかんり【原価管理】
原価の引き下げと低い原価の維持を計画的に図る管理活動。コストマネジメント。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

原価管理
げんかかんり
従来は標準原価による管理、すなわちコスト・コントロールcost controlの意味に用いられてきたが、1970年ころからは、より総合的な経営全般の計画・管理を含むコスト・マネジメントcost managementの意味に用いられるようになっている。伝統的な意味での原価管理は、20世紀初頭におけるF・W・テーラーの科学的管理運動などに触発されて今日まで急速な展開をみせた標準原価計算の発展と切り離して考えることはできない。すなわち、旧来の原価管理(原価統制)の実体は、標準原価による能率管理、さらに具体的にいえば標準原価差異分析による事後的原価統制とほぼ同様のものであった。日本の「原価計算基準」は1962年(昭和37)に大蔵省企業会計審議会(2001年金融庁に移管)が公表しているが、この「原価計算基準」が、原価管理を「原価の標準を設定してこれを指示し、原価の実際の発生額を計算記録し、これを標準と比較して、その差異の原因を分析し、これに関する資料を経営管理者に報告し、原価能率を増進する措置を講ずることである」と定義しているとおりである。
 ところが1960年代ころから、経営戦略の推進に不可欠な設備投資活動の活発化により、原価に占める固定的なコスト(キャパシティ・コスト)が増加するとともに、経済情勢的にも従来にない型のインフレーションに遭遇するなど、質の異なった社会環境への対応が問題化してきて、次のような要請が新たに生じてきた。(1)計画段階すなわち事前でのコントロール、(2)一定水準での原価維持ばかりでなく、積極的な原価引下げ技法の開発、(3)原価を発生させる行動そのものの管理、(4)製造以外の企業活動コストのコントロール。
 このような社会的要請を背景として、1966年(昭和41)に通商産業省(現経済産業省)産業構造審議会は、「コスト・マネジメント――原価引下げの新理念とその方法」を答申し、現代的な原価管理の概念として「コスト・マネジメント」を提唱し、これを次のように定義した。すなわち「コスト・マネジメントとは、利益管理の一環として、企業の安定的発展に必要な原価引下げの目標を明らかにするとともに、その実施のための計画を設定し、これが実現を図るいっさいの管理活動をいう」。ここでは、第一に、原価統制に対応する概念として原価計画の重要性が強調されている。原価計画は、この場合、長期と短期に区別された利益目標と調和しなければならない。第二に、標準設定による原価維持とともに、とくに不況期においては、積極的な原価引下げの理念と技法が開発されなければならないことが強調されている。これらのすべてが包含されて初めて、真の原価管理と称することができ、これをコスト・マネジメントという、としている。そしてこの理念の具体化のために、伝統的な標準原価計算や予算統制(予算管理)に加え、標準直接原価計算、オペレーションズ・リサーチ(OR)、インダストリアル・エンジニアリング(IE)、価値分析、特殊原価調査などが紹介され、スタッフ組織としての原価管理課のあり方が解説されている。1980年ころからは、原価管理の対象を幅広く求めて、ライフサイルクル・コスティング、活動基準原価計算(ABC)、さらに企画・設計段階における原価の絞込み活動である原価企画などの手法を開発している。[東海幹夫]
『松本雅男著『原価管理』(1970・白桃書房) ▽小林靖雄著『総合原価管理』(1972・森山書店) ▽西沢脩著『コスト・マネジメント』(1974・白桃書房) ▽佐藤正雄著『原価管理の理論――管理会計へのコスト・アプローチ』(1993・同文舘出版) ▽佐藤正雄著『原価管理会計――管理会計の手ほどき』(2004・同文舘出版) ▽東洋ビジネスエンジニアリング編『図解でわかる生産の実務 原価管理』(2007・日本能率協会マネジメントセンター)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

げんか‐かんり ‥クヮンリ【原価管理】
〘名〙 原価の維持、引下げを目的とした管理活動。原価資料を経営管理の手段として、生産、販売などの経営活動を合理化しようとする管理方法。

出典:精選版 日本国語大辞典
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