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原始文化【げんしぶんか】

日本大百科全書(ニッポニカ)

原始文化
げんしぶんか
Primitive Culture : researches into the development of mythology, philosophy, religion, language, art and custom

イギリスの人類学者E・タイラーの2巻からなる代表的著作。1871年刊。この本でタイラーは、文化の概念を明らかにしたうえで、文化の発達、進化を論じている。とくに注目されるのは宗教のアニミズム起源説である。彼によれば、宗教はアニミズムに始まり、死霊や精霊の信仰へ進み、多神教、最後は一神教へ進化する。これは当時流行した進化論の文化への応用であり、のちに多くの批判を受けるが、この本によって初めて人類の多様な文化が学問の対象として体系的にとらえられたのであり、人類学の基礎を築いた重要な著作の一つである。

[板橋作美]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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