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原子軌道関数【げんしきどうかんすう】

世界大百科事典 第2版

げんしきどうかんすう【原子軌道関数 atomic orbital】
原子内では,個々の電子の(電子雲electron cloud)が重なりあって存在するとして,よく個々の電子の雲の状態は複素関数で表される。この複素関数は古典力学(ニュートン力学)における電子の円軌道,楕円軌道に相等するものなので,原子軌道関数と呼ばれ,略して原子軌道ともいう。原子軌道関数には,その広がりの程度と角運動量の大きさとに対応して,1s,2s,2pなどの名前がつけられている。水素原子の原子軌道関数は量子力学によって正確に求められる。

出典:株式会社平凡社
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化学辞典 第2版

原子軌道関数
ゲンシキドウカンスウ
atomic orbital function

原子に対する軌道関数で,水素類似原子以外では一体近似にもとづく近似解として得られる.しかし,その形は水素類似原子と同様に,動径rに依存する部分と角度θ,に依存する部分の積として,

ψnlm(r,θ,) = Rnl(r)Ylm(θ,φ)

のように表され,Ylm は水素類似原子の場合と同じく球面調和関数である.Rnl は変分法にもとづいて決定される.原子軌道関数は,主量子数n方位量子数l磁気量子数mによって指定され,これらはn = 1,2,3,…;l = 0,1,2,…,n - 1;m = 0,±1,±2,…,±lの値をとりうる.エネルギーは,通常,nlを指定することにより定まるので,nの値およびl = 0,1,2,3,…に対するs,p,d,f,…の記号を用いて,原子軌道エネルギー準位を1s,2s,2p,3d,…などのように表す.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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