●原節子【はらせつこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
原節子
はらせつこ
[没]2015.9.5. 神奈川,横浜
映画女優。本名会田昌江。日独合作映画『新しき土』(1937)のヒロインを演じてスターの座を占め,1940~50年多くの傑作により一般に親しまれた。主演作品『わが青春に悔なし』(1946),『安城家の舞踏会』(1947),『青い山脈』(1949),『晩春』(1949),『麦秋』(1951),『東京物語』(1953),『秋日和』(1960),『小早川家の秋』(1961)。1963年女優を引退した。
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デジタル大辞泉
はら‐せつこ【原節子】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
原節子 はら-せつこ
大正9年6月17日生まれ。昭和10年日活の「ためらふ勿(なか)れ若人よ」でデビュー。24年の「青い山脈」などで人気をえる。のち「東京物語」「秋日和(びより)」などの小津安二郎監督作品に出演,典型的な日本女性を演じて絶賛された。37年の「忠臣蔵」を最後に引退。神奈川県出身。横浜市立高女中退。本名は会田昌江。
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世界大百科事典 第2版
はらせつこ【原節子】
日本の映画女優。〈永遠の処女〉〈聖処女〉とうたわれ,引退後は〈日本のガルボ〉とまで呼ばれるほど神秘的なイメージを保ちつづける〈永遠のスター〉である。横浜市生れ。義兄の熊谷久虎監督(のちに《阿部一族》(1938)などの名作をつくる)の紹介で映画界入り。本名は会田昌江だが,デビュー作の田口哲監督《ためらふ勿れ若人よ》(1935)で演じた〈節ちゃん〉と呼ばれる女学生の役名から,当時の日活多摩川撮影所長根岸寛一が原節子という芸名をつけたという。
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知恵蔵mini
原節子
(2015-11-27)
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日本大百科全書(ニッポニカ)
原節子
はらせつこ
(1920―2015)
映画女優。横浜市生まれ。姉の夫、熊谷久虎(くまがいひさとら)監督に推されて1935年(昭和10)日活入社。山中貞雄(さだお)監督の『河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)』(1936)、日独合作映画『新しき土』(1937)などでその美貌(びぼう)を注目される。第二次世界大戦後、黒澤明監督『わが青春に悔なし』(1946)、吉村公三郎監督『安城家の舞踏会』(1947)、今井正監督『青い山脈』(1949)で知性的なヒロインを好演、トップスターの座を確保する。そして小津安二郎(おづやすじろう)監督の傑作『晩春』(1949)、『麦秋』(1951)等で彼女の「永遠の処女」の神話的イメージが決定づけられた。その後も小津作品などに出演したが、1963年以降映画界を自然引退。
[佐伯知紀]
『佐藤忠男監修『永遠のマドンナ――原節子のすべて』(1986・出版協同社)』▽『千葉伸夫著『原節子伝説』(1995・翔泳社)』▽『四方田犬彦著『日本の女優』(2000・岩波書店)』▽『千葉伸夫著『原節子――伝説の女優』(2001・平凡社)』▽『片岡義男著『彼女が演じた役――原節子の戦後主演作を見て考える』(ハヤカワ文庫)』
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