●参審員【さんしんいん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
参審員
さんしんいん
Schöffen
審判人とも訳される。フランクのカルル大帝によって創設された常置の判決発見人。農業の発展に伴い,自由農民の一般的裁判協力義務が,軍役義務と同じように彼らにとって重圧となっていた。このような経済事情を背景として導入されたこの制度によれば,グラーフ,または国王巡察使が経済的余裕のある上層自由民のなかから,7名の参審員を終身的に任命し,毎年3回の定期裁判集会では,全民衆の参加が依然として必要とされたものの,判決の発見それ自体はもっぱら参審員によって行われ,臨時裁判集会では民衆の参集は必要ではなくなり,参審員だけで裁判は運用された。のちに参審員の職務は,一定の土地と結びついて世襲化し,一部の地方では参審自由人という自由農民中の最高の身分の基礎となった。
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デジタル大辞泉
さんしん‐いん〔‐ヰン〕【参審員】
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世界大百科事典 第2版
さんしんいん【参審員】
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