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取木【とりき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

取木
とりき
layering
植物の人工的な栄養生殖 (無性繁殖) の一方法。木の枝などを母植物につけたまま,その部分を湿った土またはミズゴケでおおい,発根するのを待って母植物から切り離す。クワブドウ,ボケ,ゴムノキなど実生挿木 (さしき) ではふやしにくいものに行われる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

とり‐き【取(り)木】
新株を得る方法の一。枝などにをつけ、たわめて土中に埋める(伏せ枝法)か、枝の樹皮の一部をはぎとってミズゴケを巻きつける(高取り法)かしておき、根が出たあとで親株から切り離して木にする。ゴムノキシュロチクなどに応用される。圧条(あつじょう)。取り枝。 春》

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世界大百科事典 第2版

とりき【取木 layerage】
観葉植物,花木,盆栽リンゴ矮性(わいせい)台などで行われる栄養繁殖法の一種で,枝の一部分を土やミズゴケで包んだり,枝を地面に押し曲げて覆土したりして不定根を発生させた後,母植物から切り離して新個体を得る方法である。この点,枝を母植物から切り離した後,不定根を発生させる挿木とは異なる。取木には次のような方法があり,比較的簡単で確実な繁殖法であるが,一時に多数の植物を増殖することは難しい。(1)普通法 枝先15~30cmの部分を曲げ,地面に掘った穴に入れて覆土する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

取木
とりき
layerage
植物の幹や枝の一部分から新しく発根させ、独立した個体をつくる増殖法で、栄養繁殖の一種である。母体となる幹や枝を、親株から切り取ってから発根させる挿木と異なり、取木は直接発根させたのち、分割または切り取るものである。挿木で発根しにくいものや、幹が太く扱いにくいものの繁殖法として適し、また鉢植えなどで観賞しながら殖やすことができるが、一度に多数殖やすことはむずかしい。[堀 保男]

方法

(1)盛土法(伏せ込み法) 一般に用いられる方法で、地際より伸びている枝を横に曲げ、針金または重石(おもし)で押さえ、さらにその上に土を盛り発根させる。盛土する枝の部分に環状剥皮(はくひ)か切り目を入れると発根が早まる。株立ちしたロウバイ、つるバラなどに利用される。(2)高取法 生育中の枝をそのまま取木する方法で、とくに幹や枝が太い場合や地面に曲げられない状態の木に利用される。取木する部分の樹皮を5~10ミリ環状に除去(環状剥皮)し、樹液が出たらよくふき取り、その部分をミズゴケまたはケト土などで団子状にくるみ、外側をビニルなどで包んで両端を結束する。発根するまで乾燥しないよう管理する。ザクロ、カエデ類、サクラ、ゴム、サルスベリなどによく用いられる。除皮処理の理由は、葉で形成された炭水化物などの養分が根部のほうに移行するのを抑え、蓄積させることで発根を促すためである。なお、発根後は、根が外から数本確認できたら剥皮した下側で切断し、またミズゴケは完全に取り除いてから植え付ける。
 取木の時期は植物が活動期に入った5~6月が適期である。また落葉樹では発芽直前の4月が適するものもある。発根は樹種により差があり、早いもので3か月、遅いものでは1年近くかかる。
 取木の方法としては、ほかに〔1〕枝の先端を土中に埋める先取法、〔2〕よく伸びた枝を湾曲にし、波状に起伏させた百足(むかで)取法、〔3〕枝を真横に倒し各節部から発根させる撞木(しゅもく)取法などがあるが、一般にはあまり利用されない。[堀 保男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とり‐き【取木】
〘名〙
① 植物の人工的な無性繁殖法の一つ。木本性の植物で挿木や接木(つぎき)が容易でない場合に行なわれる。枝を切らないでその一部を土で覆うか、剥皮し水苔などを巻いて水分を保って発根をうながし、発根したのちに母植物から切り離して、独立した新個体として栽培する。クワ・果樹・庭木等で広く行なわれている。圧条(あつじょう)。とりえだ。《季・春》
※羅葡日辞書(1595)「Arborideus ramus〈略〉Toriqini(トリキニ) スル エダ」
② 舵を取って回すため舵の身木(みき)の頭部にとりつける柄。舵柄(かじづか)。〔和漢船用集(1766)〕

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