●受難劇【じゅなんげき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
受難劇
じゅなんげき
passion play
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
じゅなん‐げき【受難劇】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
じゅなんげき【受難劇】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
受難劇
じゅなんげき
passion play 英語
Passionsspiel ドイツ語
イエス・キリスト受難の物語を題材とする宗教劇の一種。おもにイエスのエルサレム入城から裁判、十字架上の死、さらには復活と昇天が描かれる。しかしこれが宗教劇の中心部分でもあるので、宗教劇全体の総称として、あるいはとくにドイツ語圏では聖史劇のかわりにこの語が用いられる。当初はキリストの復活を主題とする復活祭劇の前段として、十字架上の死と埋葬の短い場面を付け加えたことから始まった。やがてこの前史部分が拡大され、ついには本来の復活祭劇をも飲み込んで聖史劇全体を代表するようになった。台本の用語はたいてい上演地の俗語であるため、地方によって違うが、それでも多くの台本の間にはかなりの影響関係が認められ、原典である聖書の普遍性とともに、ヨーロッパ全体にまたがる受難劇の系譜があったことがわかる。受難(パッション)の題のつく劇の初出は1150年ごろのイタリアの「モンテ・カッシーノ受難劇」、現存最古の台本は13世紀ドイツの「ベネディクトボイエルン受難劇」である。
今日でもカトリック地方にその伝統が受け継がれ、アルプス山麓(さんろく)の小村オーバーアマーガウの受難劇が有名である。ペスト流行時に村人が神に祈願したときの誓いを果たすため1634年に行われたのが発端で、10年ごとに5200席の野外劇場で演じられる。1984年には350周年特別公演が行われた。
[尾崎賢治]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
じゅなん‐げき【受難劇】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「受難劇」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●受難劇の関連情報