●口上【こうじょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
口上
こうじょう
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デジタル大辞泉
こう‐じょう〔‐ジヤウ〕【口上/口状】
2 口のきき方。ものいい。
3 歌舞伎などの興行物で、出演者または劇場の代表者が、観客に対して舞台から述べるあいさつ。初舞台・襲名披露・追善興行などのときに行われる。
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宝塚用語辞典
世界大百科事典 第2版
こうじょう【口上】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
口上
こうじょう
元来は、文書によらず口頭で事柄を伝達することをいう。芸能の分野では、歌舞伎(かぶき)や人形浄瑠璃(じょうるり)において、劇場側が観客に何かを伝える場合に、舞台から口頭で述べることになっていた。歴史的には、幕があく前に狂言名題(なだい)や出演者の名を述べる口上が古く、元禄(げんろく)期(1688~1704)には「口上役」が重要な役の一つと考えられていた。今日も人形浄瑠璃にはこの形式が伝わっている。歌舞伎では、劇中の浄瑠璃名題とその演奏者・出演者を紹介する「浄瑠璃触(ぶ)れ」、幕切れに「まず本日はこれまで」という「切口上(きりこうじょう)」などが、古風な演出として残っている。今日、ただ「口上」というときには、初舞台、襲名、追善などの披露口上をさすことが多い。これは、とくに一幕を設けて礼装をした俳優がずらりと居並び、順々に挨拶(あいさつ)する。狂言の途中で劇を一時中断し、登場人物の扮装(ふんそう)のままで正座し、口上を述べるというやり方もある。
[服部幸雄]
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