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口伝【くでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

口伝
くでん
口授,口訣面授ともいう。宗教,学問,芸能などの秘事作法などを口頭伝授すること。仏教では東密の小野流が,早くから口伝を基とし,台密でも口伝を重んじた。中世以後,権威主義が尊ばれるようになると,学問,武芸和歌茶道華道,音曲などにまで口伝が行われた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

く‐でん【口伝】
言葉で伝えること。くちづたえ。
師が、学問や技芸の奥義などを弟子に口で伝えて教え授けること。また、その教え。口授(くじゅ)。口訣(くけつ)。
奥義を伝えた文書書物秘伝書

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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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くち‐づて【口伝】
口伝え2」に同じ。「口伝に彼の逝去を知る」

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世界大百科事典 第2版

くでん【口伝】
言葉で用件を伝えるという意。とくに中世の伝授の場で師が弟子に奥義秘事を書抄によらずに直接に口授することをいう。公家社会では朝儀に関する家説の秘事を子孫に伝承するのに口伝形式が用いられ,僧侶社会でも法会儀式次第の細部や教義解釈の一部を門弟に伝授するときに口伝によった。密教では口伝は本経,儀軌よりも上位にあるとされて,その間に相違のある場合は口伝によるべしとされた。口伝は猿楽,楽,立花,茶の湯などの芸能の秘授にも活用された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

くでん【口伝】
口で伝えること。くちづたえ。
奥義・秘伝などを口伝えに伝授すること。
奥義を書き留めた書。秘伝の書。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

口伝
くでん
文字によらないで口伝えに教法や作法を師から弟子へ伝えることをいう。口訣(くけつ)、口授(くじゅ)、面授などともいう。授受する当事者同士以外に知られたくない秘法を伝える場合に用いられるのが通例で、古くは古代インドのベーダ文献であるアーラニヤカ(森林書)やウパニシャッド(奥義書(おうぎしょ))などもひそかに師から弟子へ口授された。仏教ではとくに祈祷(きとう)の秘法秘術を扱う密教において重要視されてきた。わが国では真言密教(東密(とうみつ))でとくに重んじられて、略して「ロイ相承(そうじょう)」あるいは単に「ロイ」などと称し、なかでも仁海(にんかい)に始まる小野流は口伝為本(くでんいほん)の流儀を形成した。天台密教(台密(たいみつ))も東密同様に口伝を重んじたが、天台宗学自身も平安末期以後に重要視するようになり、種々の口伝法門(ほうもん)を生じた。天台本覚法門(ほんがくほうもん)はその所産である。鎌倉新仏教の各宗も大なり小なりその影響がある。また仏教に限らず、華道、茶道、和歌、香道、武芸などでもその派独自の秘技秘法があり、口伝が重んじられた。[藤井教公]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

くち‐づたえ ‥づたへ【口伝】
〘名〙
① 口頭で伝達、また伝授すること。口伝(くでん)
※短歌への訣別(1946)〈臼井吉見〉「わずかに家人に口づたえに記録せしめたという」
② 人から人へ言い伝えること。くちづて。
※愚管抄(1220)三「人の口伝にいひ伝へいひ伝へしたることにてあれば」

出典:精選版 日本国語大辞典
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くち‐づて【口伝】
〘名〙 口頭で用件などを伝えること。また、うわさなどを人から聞くこと。
※牧羊神(1920)〈上田敏訳〉日曜日「不信心者の百代が 口伝(クチヅテ)にする合言葉」

出典:精選版 日本国語大辞典
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く‐でん【口伝】
〘名〙
① (━する) 言葉で伝えること。口づたえに伝授すること。特に、師が弟子に奥義などの秘密を口づたえに授けること。秘伝を直接伝授すること。口訣(くけつ)。口授。くちづたえ。
※霊異記(810‐824)中「善に貪る至に勝へず、拙く浄き紙を黷(けが)し、口伝を謬り注す」
※仮名草子・浮世物語(1665頃)二「口伝(クデン)も師伝も受けずして、只見及び聞及びたるに任せて」
② 奥義を伝えた書物。秘伝の書。
※古今著聞集(1254)三「為輔中納言口伝にかかれて侍なるは」
[語誌]本来仏教の世界で用いられたことばで、仏典を筆録することは神聖を害するものとして行なわず、教えの聖性保持のために、口づたえで伝授したことをいう。「口授」「口訣」「面授」などともいい、日本でも天台宗の本覚思想などが種々の「口伝法門」によって伝承された。後には、能楽、茶の湯などの奥義の伝授や家元制などにも取り入れられる。

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