●句合【くあわせ】
世界大百科事典 第2版
くあわせ【句合】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
句合
くあわせ
俳句2句を左右に並べて優劣を競い、勝ち負けを決め、記録したもの。歌合に倣ったもので、主として江戸時代に行われた。判定する人を判者(はんじゃ)といい、優れた句を勝ち、引き分けを持(じ)とし、判定理由を示す判詞を添えた。判詞は単純な寸評もあるが、文芸批評といえるようなものや、それ自体が一種の文芸的表現となっているものもある。1組の2句を一番といい、数十番の句合がひとまとまりとなっていることが多い。北村季吟判による『俳諧合(はいかいあわせ)』(1656)が、刊行されたものとしてはもっとも古く、芭蕉(ばしょう)の処女出版『貝おほひ』(1672)も句合である。芭蕉の門下には句合が多く、其角(きかく)の『田舎句合(いなかのくあわせ)』(1680)、杉風(さんぷう)の『常盤屋句合(ときわやのくあわせ)』(1680)がよく知られている。
[山下一海]
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精選版 日本国語大辞典
く‐あわせ ‥あはせ【句合】
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