●句【く】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
句
く
phrase
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デジタル大辞泉
く【句】

1 文中の言葉のひと区切り。
2 詩歌の構成上の単位。
㋐和歌・俳句などで、韻律上、5音または7音からなるひと区切り。また、その組み合わせでひとまとまりとなったもの。「上(かみ)の
㋑漢詩で、4字・5字・7字などからなるひと区切り。
3 連歌・連句の発句(ほっく)。また、俳句。「
4 慣用句やことわざ。
5 言語単位の一。
㋐単語が連続して一つのまとまった意味を表し、文を形成するもの。また、それが文の一部分をなすもの。フレーズ。
㋑二つ以上の単語が連なって、あるまとまった意味を表し、一つの単語と似たような働きをなすもの。「副詞
㋒文の構成要素の一つで、一つの自立語、または、それに付属語のついたもの。文節。

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く【句】[漢字項目]
[学習漢字]5年
1 文章の切れ目。切れ目をつけること。「句点・句読(くとう)/章句」
2 いくつかの単語が連なって、ある意味を表すもの。フレーズ。「禁句・警句・語句・字句・冗句・成句・絶句・文句」
3 和歌・連歌・俳諧・漢詩などの構成上の単位。「句法/起句・結句・詩句・初句・承句・俳句・発句・連句」
4 俳句。「句会・句稿・句作・句集/選句・類句」
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世界大百科事典 第2版
く【句 phrase】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
句
く
統語上の単位で、節よりも下位のもの。伝統的分類では、句は節と異なり、文の資格を備えた統語体を含まないものとされる。句は統語上の機能に応じて、名詞句、動詞句、形容詞句、副詞句の四つに分類されることが多い。名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞は単独でも句になりうるが、句は語連続からなるのが普通であり、一つの句が複数の句から構成されることも少なくない。たとえば、「赤い花」は、形容詞句「赤い」と名詞句「花」とがあわさった一つの名詞句である。
上記4種の句以外にも、句が認められる。「太郎は花子にダイヤの指輪をやった」の「花子に」は句であるが、これは副詞句とはいえない。これに対応する英語表現‘Taro gave a diamond ring to Hanako.’の‘to Hanako.’は前置詞句とよばれることがあるが、これは句の機能ではなく、句の構成要素の名に基づく名称である。これに倣うと、「花子に」は「助詞句」ということになるが、この名称は一般的ではない(国文法では、この種の句を「連用修飾語」とよぶことがある)。
以上の句と節とは、英文法でいうフレーズphraseとクローズclauseにほぼ対応する(英分法ではclauseを「主語、述語をもつ統語体」とし、それ以外をphraseとする)。なお、国文法では、句と節を以上とは逆の意味で使うことがある。また、生成文法では、文以外の任意の統語体を句とよび、節を含む構造、たとえば「彼が書いた本」などを名詞句とよぶので、注意を要する。
[山田 進]
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精選版 日本国語大辞典
く【句】
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