●可愛川【えのかわ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
可愛川
えのかわ
広島県中北部の川。江川 (ごうがわ) の上流。全長 98km。大朝盆地に源を発し,北広島町,安芸高田市などを経て,三次盆地で他の諸支流を合わせて北西流,島根県に入って江川となる。江戸時代には,かんな流し (砂鉄採取) が盛んに行なわれ,そのために河床が上昇して洪水がしばしば起こった。 1974年八千代町 (現安芸高田市) に,広島湾岸に分水するための土師 (はじ) ダムがつくられた。
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世界大百科事典 第2版
えのかわ【可愛川】
広島県北東部を流れる江の川(ごうのかわ)上流部の本流部分。広島県側での呼称で吉田川,郷川と呼ばれたこともあるが,1966年江の川が1級河川に昇格した際に名称統一があり,江の川とされた。西中国山地(芸北山地)北端の阿佐山に発し,南東へ大きく湾曲しながら中国(高田)高原を貫流し,途中に大朝,壬生(みぶ)の両浸食盆地を形成する。土師(はじ)ダム下流から流路を北東に転じ,広島県西部に特有の北東~南西系構造線に沿ってほぼ直行し,三次(みよし)市に至って同規模の支流馬洗(ばせん)川と西城川を合わせ江の川となる。
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