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可逆反応【かぎゃくはんのう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

可逆反応
かぎゃくはんのう
reversible reaction
化学反応においては原系から生成系へ向う反応を正反応,逆に生成系から原系へ向うものを逆反応といい,正反応と逆反応が同時に起る反応を可逆反応という。例として塩化アンモニウムヨウ化水素を加熱するときに起る次のような反応がある。

NH4Cl⇔NH3+HCl



2HI⇔H2+I2

正反応の速度と逆反応の速度がある条件下で等しくなったとき,見かけの全反応速度はゼロとなり,反応が停止したかのような状態となる。この状態が化学平衡である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かぎゃく‐はんのう〔‐ハンオウ〕【可逆反応】
化学反応で、もと物質から生成物ができる正反応と、生成物からもとの物質を生じる逆反応とが、同時に起こる反応。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

かぎゃくはんのう【可逆反応 reversible reaction】
化学反応において,原系から生成系に向かって正反応が進むと同時に,生成系から原系に向かう逆反応も起こる場合,その反応を可逆反応という。単純な反応はほとんど可逆反応であるが,平衡が著しく生成系にかたより逆反応が実質上ほとんど起こらない場合,不可逆反応irreversible reactionという。常温において水素酸素から水を生成する反応は実質上不可逆反応である。複雑な反応では,卵タンパク質の熱凝固反応など不可逆反応の例がしばしばみられる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かぎゃくはんのう【可逆反応】
化学反応において、もとの物質から生成物ができる反応(正反応)と生成物からもとの物質ができる反応(逆反応)の二つの逆向きの反応が同時に起こるような反応。 → 化学平衡

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

可逆反応
かぎゃくはんのう
reversible reaction
化学反応では、原系から生成系へと正方向に反応が進行(正反応)するが、同時に逆方向へも反応が進む(逆反応)ようなタイプの反応をいう。一般に、どんな反応でも十分時間がたてば化学平衡に達し、正反応の速度と逆反応の速度とが等しくなって、見かけ上、反応の進行は止まってしまう。厳密にいえば、すべての反応は可逆反応であり、片方向にしか進まない反応はないわけだが、この平衡が原系もしくは生成系のどちらかに極端にずれている場合は、見かけ上まったく反応が進まなかったり、あるいは全部反応して生成系のみになってしまう。これを不可逆反応という。これに対し、平衡がこのように極端にずれていない場合は、原系、生成系のモル濃度比がある一定比になったところで平衡に達する。たとえば、エタノール(エチルアルコール)と酢酸からのエステル生成反応は、

原系物質の濃度が高ければ正方向に反応が進行し、生成系であるエステルの濃度が高ければ逆方向に反応が進行する。そしていずれも同じ組成比の平衡に達する。したがって、この反応は典型的な可逆反応ということができる。[戸田源治郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かぎゃく‐はんのう ‥ハンオウ【可逆反応】
〘名〙 化学反応でAとBとの二物質が反応して、CとDとの二物質ができる場合、それらの濃度を変えたり、温度を変えたりすると、CとDとから、またAとBとに戻るような反応。ある温度でこのような反応が起こる場合、A、B、C、Dの濃度が平衡(化学平衡)に達すると、それ以上に反応が進まなくなる。〔現代術語辞典(1931)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

可逆反応
カギャクハンノウ
reversible reaction

原系から生成系に進む正反応と同時に,生成系から原系へ戻る逆反応が進行する反応をいう.すべての化学反応には正逆両反応が存在するが,反応系が化学平衡からいちじるしく離れている場合には逆反応の速度は正反応に比べて無視でき,反応は不可逆的に進行する.反応系が化学平衡に近い系では正逆両反応の速度は接近し,反応が可逆的になるため,とくに可逆反応といわれる.酢酸とエチルアルコールから酢酸エチルを生成する反応は,可逆反応の顕著な一例である.

CH3COOH + C2H5OH CH3COOC2H5 + H2O

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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