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台湾銀行【たいわんぎんこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

台湾銀行
たいわんぎんこう
日清戦争の結果,日本が領有することになった台湾の資源開発を目的として制定された台湾銀行法 (1897) に基づいて 1899年に設立された半官半民の銀行。普通銀行業務を行う一方,台湾の中央銀行として台湾銀行を発行した。 1927年震災手形善後処理をきっかけに金融恐慌が突発して,華南南洋諸島方面に手広く営業を行なっていた鈴木商店が破産に瀕し,鈴木商店に対する巨額の融資回収不能となって危機に陥った。政府は台湾銀行調査会を設置するとともに台湾銀行救済に関する緊急勅令案を提出したが,枢密院本会議で否決されたため,ときの若槻内閣は総辞職し,台湾銀行は本店ニューヨーク,ロンドン両店を除いて臨時休業 (4月 18日~5月8日) に追込まれた。その後整理を進めて業績回復し,日中戦争開始以後は再び華南方面への活動も盛んとなったが,第2次世界大戦後に閉鎖機関に指定され,57年清算事務を完了。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

たいわん‐ぎんこう〔‐ギンカウ〕【台湾銀行】
日本統治下の台湾における中央銀行。明治32年(1899)設立され、第二次大戦後に閉鎖。

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世界大百科事典 第2版

たいわんぎんこう【台湾銀行】
日本の植民地金融機関の一つ。1897年公布の台湾銀行法により,99年9月に開業した(本店,台北。資本金500万円)。同行は単なる中央発券銀行にとどまらず,広範な業務を兼営し,台湾金融界で独占的地位を築いた。設立直後に同行がまず手がけたのは紙幣の統一であった。紙幣ははじめは銀兌換(だかん)券であったが,1904年7月には金兌換券に切り換えた。また,台湾の特産物である砂糖に対する為替取組みを積極的に行った。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

台湾銀行
たいわんぎんこう

日清(にっしん)戦争後日本の台湾領有、植民地化に伴い1897年(明治30)公布の台湾銀行法に基づいて99年に設立された特殊銀行。設立時の資本金500万円、うち100万円は政府が出資。銀行券発行、国庫金取扱いなどの特権を付与され、植民地台湾の中央銀行としての役割を果たすとともに、預貸金、外国為替(かわせ)、動産・不動産金融など普通銀行業務もあわせ行った。設立当初は、領有前以来の幣制混乱を整理して金本位の日本通貨体制へと導き、また島内の開発金融にあたっても大いに業績をあげた。第一次世界大戦後より内地および海外での活動を進展させ、なかんずく中国南部、南洋諸島などに支店を設置、日華合弁事業、対華借款など日本の帝国主義政策に対応した。他方、内地での業績も第一次世界大戦時の好況で大いに拡大、普通銀行化の傾向を強めたが、1920年(大正9)戦後恐慌を契機に現れた鈴木商店など大口貸出先の経営悪化と、コール資金取入れによる資金調達の無理が27年(昭和2)の金融恐慌時に暴露され、行き詰まった。1930年代なかばに経営再建がなり、第二次世界大戦中は中国南部、東南アジアなどの日本占領地で活躍したが、戦後1945年にGHQ(連合国最高司令部)の指令によって閉鎖された。

[岡田和喜]

『台湾銀行史編纂室編・刊『台湾銀行史』(1964)』『大蔵省編『明治大正財政史 第16巻』(1938・財政経済学会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

たいわん‐ぎんこう ‥ギンカウ【台湾銀行】
明治三二年(一八九九)台湾の産業開発を目的として設立された特殊銀行。普通銀行業務を兼ねて台湾開発に寄与する一方、台湾の中央銀行として台湾銀行券も発行した。昭和二〇年(一九四五)一〇月、占領軍により閉鎖機関に指定された。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

台湾銀行
たいわんぎんこう
1899年,植民地開発と南方進出の金融的支柱として台湾に設立された銀行
台湾の開発と資本主義化,華南・南洋との貿易,対支借款に活躍。第一次世界大戦中に投機的な不良企業と結びつき,特に鈴木商店への不良貸出しのため,金融恐慌で破綻,政府の救済融資をうけて回復。太平洋戦争後閉鎖された。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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