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台車【だいしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

台車
だいしゃ
truck
鉄道車両の重要部分で,2軸以上の車軸ばね,ブレーキなどとともに鋼製の枠組みに取付け,車体重量を支持して線路上を走行する装置。トラックともいわれる。小型の車両では,1個の台車上に車体を固定した単台車などが用いられたが,曲線部での走行性能が悪いため,車体の大型化に伴いみられなくなった。大型の車両では,2個以上の台車を必要とする。この場合,台車の中心部に心皿を置き,車体のピンを差込んで重量を受け,曲線部では,車体の方向にとらわれず,レールに沿って独立した位置で走行できる構造のボギー台車が用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

だい‐しゃ【台車】
鉄道車両の車体を支えて走行する装置。台枠・車軸・車輪などからなる。
荷台車輪取っ手をつけた、運搬用の手押し車

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

だいしゃ【台車 truck】
鉄道車両の車体を支持して走行する装置。初期の鉄道車両には,車体にばねを介して輪軸を直接取り付けた固定軸車両が用いられた。しかし,2軸固定式の四輪車では曲線通過性能と走行性能の面から車体長に限界があるため,車両の大型化が必要となると,車体に対して回転の自由度をもたせた台車(ボギーbogie台車)を2組用いた車両(ボギー車)が生まれた。また車体長の短い2軸車でも走行安定性を向上させるため,輪軸と車体の間にはある程度の相対運動(前後,左右方向)が可能な構造が採られるようになってきている(これを1軸台車と呼ぶことがある)。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

だいしゃ【台車】
鉄道車両などで、車体を支えて走行するための、車輪・台枠・ばねなどを含めた部分。
物を運搬するための、手押し車。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

台車
だいしゃ
truckbogie
鉄道車両の車体から独立した、車輪・車軸などの走り装置を装備した構造物。通常一つの車体に対して二つの台車をもつ構成の車両が多い。台車が車体に対して自由に回転することで曲線を通過することができる。
 台車の一般的な構造は以下のとおりである。足回りの最小単位として二対または三対の輪軸、軸受を収納した軸箱、台車の骨組をなす台車枠、軸箱と台車枠の間の軸ばね(一次サスペンション)、台車枠と車体の間の枕(まくら)ばね(二次サスペンション)、台車枠と車体の間に回転の自由度を与える心皿装置、車体と台車枠との間の左右方向の動きを許容する揺れ枕装置などである。車体は軸ばねと枕ばねの2段階のサスペンションで振動を抑制するのが一般的であるが、乗り心地をそれほど重視しない貨車では一方を省略することもある。また、振子列車など車体傾斜式列車の台車には、曲線通過時に乗客が感じる遠心力を緩和するための機構が取り付けられている。[福田信毅]

分類

台車は構造によって種々の分類がされる。駆動装置が取り付けられた動軸を1本以上含む台車を動台車、動軸がない台車を従台車とよぶ。また、軸数によって、2軸台車、3軸台車とよぶこともある。2軸の動台車の軸配置をB、3軸の動台車の軸配置をCと表示することもある。4軸の機関車の軸配置でBo-Boと表示するのは2軸台車を2台もつ機関車で、二つの動軸は機械的結合がされていないことを示す。Co-Coの軸配置の機関車とは3軸の動台車を2台もつ機関車である。
 なお、1990年ころから、二次サスペンションとして前後方向(台車枠が回転する方向)に変位ができる空気ばねを使い、枕梁を省略した台車(ボルスタレス台車とよぶ)が電車用台車に多く使われるようになった。これは1台車当り1トン程度の軽量化が図れるからである。[福田信毅]

軸箱

車軸の軸受を収納するケースである軸箱は、輪軸とともにばね下質量となるので、軽量であることが望ましい。古い車両では、上下荷重は2列のころ軸受(ローラーベアリング)で支え、左右方向の荷重は玉軸受(ボールベアリング)で支えていたが、現在は2列の円錐ころ軸受(円錐ローラーベアリング)で上下・左右の荷重に対応するタイプが主流である。
 軸箱と台車枠を結合する軸箱支持装置には、さまざまな構造のものがあり、それによって、台車の質量、軸箱の支持剛性が変わり、走行性能に大きく影響する。
 以前は、台車枠から垂直に下げられた案内枠の中を、擦り板に沿って摺動(しゅうどう)させるペデスタル式の軸箱支持装置が多かったが、前後方向に隙間ができる、支持剛性を自由に選べないという欠点があった。1980年代なかばからは、軸箱をリンクや板バネで前後方向に拘束し、隙間をつくらない構造が採用されている(アルストームリンク式、ミンデン式)。そのほか、ゴムばねの剪断(せんだん)力で上下方向のばね定数を発生させ、圧縮力で前後方向の拘束を行うシェブロン式、円筒の中のゴムの圧縮で前後方向の軸箱の支持剛性を調節する筒型ゴム式などがある。[福田信毅]

サスペンション

軸ばねには主としてコイルばねとゴムばねが使われている。枕ばねには、コイルばねと空気ばねが多く使用される。空気ばねには、車体重量が変わってもばねの長さが変化せず、しかもばね定数を小さくできるという利点がある。欠点は、コイルばねより高価なこと、圧縮空気の供給が必要なことであるが、現在では乗り心地のよい空気ばね台車が主流になっている。[福田信毅]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

だい‐しゃ【台車】
〘名〙
① 鉄道車両などの走行装置。車体とは別に組み立てられ、車体を支えて回転できるように取りつけられる。台わく、揺れまくら装置、車軸、ばね、車輪などからなる。
※麦と兵隊(1938)〈火野葦平〉五月五日「汽車の上で兵隊は居眠りを始める。箱もない台車の上にびっしり乗ってゐるので横にはなれない」
② 物を運搬するための、車のついた台。
※谿間にて(1959)〈北杜夫〉二「台車と云ってね、まあ内地のトロッコだな、そいつを苦力に押させてゆくんだ」

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