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司法国家【シホウコッカ】

デジタル大辞泉

しほう‐こっか〔シハフコクカ〕【司法国家】
行政裁判所を設けず、行政事件をも含めて一切の事件を司法裁判所管轄とする国家英米法系の諸国にならって、現行憲法下の日本もこの形態をとっている。→行政国家

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しほうこっか【司法国家】
立法国家行政国家という言葉と並んで使われる用語で,立法府行政府にも属さない裁判所(司法府)に,他の国家機関に対して優位性が認められる国家を指す。 従来は,行政府と国民との法的争いを,行政府に属する裁判所(行政裁判所)に処理させる制度をとっている国家(ドイツ,フランス等大陸国家)に対し,上記の争いを,行政府から独立した普通の裁判所(司法裁判所)に裁判させる国家(イギリスアメリカ)を司法国家と呼んだ。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

司法国家
しほうこっか

権力分立主義のもとで、司法に優越的な地位を認める国家、もしくは行政裁判制度を認めない国家をいう。前者の場合は、裁判所が違憲立法審査権をもち、議会の定立した法律を審査する権限をもつという意味で、「司法権の優越」が説かれる。アメリカ合衆国がその典型で、日本も裁判所に違憲立法審査権(法令審査権)が与えられている(憲法81条)から、司法国家とみることができる。後者の場合、行政裁判所をもたず、行政事件を含めていっさいの事件を司法裁判所が管轄する場合にいわれる。その典型は英米法系の諸国にみられるが、日本も司法裁判所がいっさいの法律上の争訟を裁判する(憲法76条、裁判所法3条)点から考えて、司法国家の型に属する。ただし明治憲法下においては、行政権のもとで、行政事件のみを審査する行政裁判所を置くという行政国家型がとられていたが、制度・運営の面で人権保障に大いに欠ける点が多かったので、現行の司法国家型に変えられたのである。しかし、現行制度でも行政事件の訴訟については、特別の手続が認められているから、英米の司法国家とはまた異なった特色をもっている。

[池田政章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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