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吃逆(しゃっくり)

内科学 第10版

吃逆(しゃっくり)(症候学)
概念
 吃逆いわゆるしゃっくりは,横隔膜,前斜角筋,肋間筋などの呼吸筋群の急激かつ不随意な収縮と,それに伴う声門開大筋の抑制と声門閉鎖筋の収縮による声門閉鎖により特有の吸気音を伴う発作的な強い呼吸運動である.持続時間によって逆発作(48時間以内),持続性吃逆(48時間~1カ月),難治性吃逆(1カ月以上)に分類される(Kolodzikら,1991).
病態生理
 一過性の吃を生じるメカニズムは,舌咽神経咽頭枝,横隔神経,迷走神経,反回神経を求心路とし,反射中枢は延髄疑核近傍の網様帯内にある.遠心路として横隔神経などを介して横隔膜,前斜角筋,外肋間筋の収縮と,反回神経,迷走神経を介して声門閉鎖を生じさせると考えられている.
鑑別診断
 吃逆発作は健常者でもみられ,臨床的に問題となることは少ないが,持続性および難治性吃逆は,器質的疾患を念頭においた原因疾患の検索が必要である(表2-8-1).各臓器の器質的疾患はそれぞれ迷走神経の枝や横隔神経を介して吃逆の発生に関与すると考えられる.問診では,発症時期,発症契機,持続期間,合併疾患,合併症状,既往歴,服薬歴,家族歴を聴取する.診察では圧痛や腫瘤の有無など身体所見を確認し,尿,血液生化学検査,血液ガスなどによる代謝性疾患の有無を確認する.必要に応じて胸腹部X線,頭頸部MRI,胸腹部CT,消化管内視鏡検査などの画像検査によって,腫瘍や炎症の有無を検索する.吃逆が睡眠中も持続する場合は器質的疾患を強く疑う.[大島忠之・三輪洋人]
■文献
Kolodzik PW, Eilers MA: Hiccups (singultus): review and approach to management. Ann Emerg Med, 20: 565-573,1991.

出典:内科学 第10版
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それぞれの用語は原書刊行時(2013年)の時点での最新のものです.常に最新の内容であることを保証するものではありません。また,権利関係の都合で一部表示できない図や画像があります。

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